雨の日に偶然出会ったホストが実は地味で大人しい元幼馴染で、そのままホテルに連れ込まれた結果…。 (Page 3)
「俺の話を聞いてくれる?丁度、いいところにホテルがあるんだからさ」
「丁度いいって寿明がここまで連れて来たんじゃないの!!」
私の言葉を聞いた寿明は少し寂しそうな表情をする。
今、寿明を突き放したら私も後悔するのではないか。
それに私と寿明が男女の関係になるなんて絶対にありえない。
そう感じてしまい、ついそのままホテルに入室してしまった。
「寿明、今まで何をしていたの?私の就職が決まったって連絡して以来じゃない」
「話せば長くなるんだけどね。家族とはもう縁を切って誰とも連絡を取らない。そう決めて地元を離れていたんだよ」
寿明はスーツを淡々と脱いでいく。
そのように呆気にとられていたが、さらに私は自分の目を疑う。
寿明の背中には大きな龍の刺青が施してあった。
私の知っている寿明からはまったく想像もできない姿。
「どうして相談してくれなかったのよ!?」
「サクラはそのとき、すごく幸せそうだったからね」
悲しそうな目でこちらを見つめてくる。
その不安そうな眼差しは当時のまま。
私はそっと寿明の刺青を隠すように背中に抱きついた。
寿明が孤独を抱えていたことに気がつかなかった罪悪感。
申し訳ない気持ちが溢れ返り、居た堪れない気分になる。
学生時代も私はずっと勝手に寿明とは友情が芽生えている。
そう確信していたが、それは私の勝手な思い違いだったようだ。
誤字が
敏明と寿明…反社…😅
あ さん 2026年3月5日