紅蓮の薔薇は夜に咲く ―背徳の双鎖― (Page 5)
ベッドの天蓋越しに揺れる炎が、部屋の空気を金色に染めていた。
セリアの呼吸は熱を帯び、胸の上に落ちるアシュレイの視線が、何よりも強く彼女の芯を焦がしていた。
「……お嬢様のこの熱、すべて私のものです」
唇が、首筋を這い、手が胸元の頂点を探る。
指先で軽く撫でられるだけで、乳首がきゅっと尖り、セリアは小さく身をよじった。
「……アシュレイ、もう……っ」
「私をお選びになるのですか……」
アシュレイが問いかける。
その声には挑発も皮肉もなく、ただ純粋な独占欲が滲んでいた。
セリアは首を横に振った。
「選ばない。……どちらも、欲しいの。
あなたの支配も……ジョゼの優しさも……全部、私のものにしたいの」
一瞬の静寂。
そのあと、アシュレイはふっと笑い、ベッドの端に腰を下ろした。
「……ご命令とあらば」
ジョゼもまた静かに歩み寄り、セリアの脚元に膝をついた。
優しく、けれど強い指先が、足首を撫で上げる。
アシュレイの手は、胸元に戻り、淡く柔らかく乳首をなぞる。
ふたりの手が、左右から交差して、セリアの身体を巡る。
「……あ、あぁ……」
頬に落ちた唇が、顎のラインを這い、
片方の太腿にはジョゼの唇が降りる。
「どちらの愛が、深いか。お嬢様が確かめるべきですね」
アシュレイの囁きと、ジョゼの指が同時に深く入った。
熱が重なり、濡れた音が混ざる。
「んっ……やだ、そんな、ふたり同時に……っ!」
けれど身体は、抗えなかった。
右手はアシュレイに包まれ、左手はジョゼに握られている。
快感が、互いにぶつかるようにしてセリアを貫いていく。
奥に触れられるたびに、声が漏れる。
どちらの手が、唇が、彼女の中にどれほどの熱を注いでいるのか、もう分からなかった。
ただ、ふたりの愛に抱かれているという事実が、全身を満たしていく。
「セリア様……俺の熱、もっと……奥まで……」
「お嬢様の一番深いところは、私だけの場所だったはずですが……」
その言葉に、セリアの身体がビクリと跳ねた。
ふたりの男が、交互に、そして重なるように、
彼女のすべてを愛し、奪い、包み込んでいく。
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