視界も中も、巨大ぬいぐるみに埋め尽くされる (Page 5)
いつもの時間にスマホのアラームが鳴り、目が覚める。
アラームを止めると、画面には昨夜見ていたサイトが表示されていた。
あのうさぎは、お迎えしたときと変わらない、壁際の定位置に座っていた。
「夢だったのかな…」
…そういう欲求あるのかな、私。
そう思いながら体を起こすとやけに全身がだるく、布団をめくると下には何も履いていなかった。
驚いて、どうせ着替えるのに下着とパジャマを履き直し、そろそろとぬいぐるみに近づく。
——ぬいぐるみは微動だにせず、ただそこにいる。
「…また、準備しておくね」
家を出る間際、ぬいぐるみにそう言い残し、昨日とは違う期待をしながら私はドアの鍵をかけた。
Fin.
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