人気絶頂アイドルに迫られたと思ったら擬態型触手生物だったのでそのまま抱かれた

・作

平凡なOLの私は、世界的超人気アイドルに駅のトイレで迫られていた。いくら非の打ち所がないイケメンとはいえ最低すぎる!突き飛ばして拒絶すると、彼の様子がおかしい——その正体は、人間とエッチしたいだけの触手の化け物だった。実は「そういう趣味」がある私は、あろうことか自ら誘ってしまい…。

「ね…いいよね?」

これは現実なんだろうか。

私は今、全世界に熱狂的なファンを持つ超一流アイドルに迫られている。

——駅のトイレで。

*****

退勤後、いつもの最寄り駅。
特別栄えているわけでもないこの駅で、明らかに場違いな存在が目に入った。

帽子とサングラスで顔は隠れているけれど、キラキラと光を放つようなオーラを隠しきれていない。

その男性は、壁にもたれながら何かを探すように辺りを見回していた。

(うわ、脚なが…)

目を奪われていると、不意に視線がぶつかる。

(やば、ジロジロ見ちゃった…え?)

慌てて顔を伏せたのに、彼はなぜか迷いなくこちらに歩いてきていた。

(え、え?)

戸惑う私に、彼はずいと顔を近づける。

すらりとした指がサングラスをずらすと、整いすぎた顔が覗いた。

「ボクのこと、わかりますか?」

その顔は、何度もテレビで見た世界的な超人気アイドルそのものだった。

「あっ、えっ!?知ってます知ってます!なんで…」

パニックになりながら答えると、彼はふっと微笑んだ。

「よかった。あの…聞きたいんだけど」
「は、はい……?」

イケメンは声までカッコいい。

どぎまぎしながら次の言葉を待つと——

「トイレってどこですか?」

「はっ?」

あまりにも拍子抜けな質問に、思考が止まる。

トイレ?
この人が?
この顔で?

「ね、案内してくれない?」
「えっと…」

確かに彼は外国人だし、迷ってしまったのかもしれない。

でも…なんで私?

駅員さんに声をかければいいのに、と若干の違和感を覚えつつ、駅構内のトイレならすぐそこだし断る言い訳も思いつかない。

きっと慣れない場所で困っていたのだろう。

そう自分に言い聞かせて、彼を案内した。

それが間違いだった。

トイレの前まで案内し「ここです」と示したその手を引かれ、私は多目的トイレに連れ込まれてしまった。

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