店を守るために嫌いな元カレに身体を差し出す私
親からの店を引き継いだ主人公・美空理央は支払いの催促に首が回らなくなっていた。そんな時支払いの催促に来たのは大学時代に付き合っていた元カレの真壁優斗。彼は美空理央の逆らえない立場を利用して、身体を好きにする。
「はぁ…、どうしよう…」
私は今、絶体絶命の状態に陥っていた…。
目の前には複数の書類が机の上に散乱している。その見出しには『督促状』や『未払い金についてのお知らせ』の文字が並んでいる。
「払えない…」
数々の督促に首が回らなくなってしまっているのには深い事情がある。それは、私が親から店を引き継いだタイミングでここの地域を管轄するグループが変わったことが原因だった。
私の店はそんなに繁盛してるって訳じゃなかった。場所も田舎にある、小さな個人飲食店だ。来る人も限られてるから、そんなに利益が出るってことはなかった。でも、村の人たちが集まって楽しく過ごせる場所として親しまれていたと思う。
そんな感じでゆるっと経営していたんだけど、つい先月にその平穏も終わることになった。
とある企業グループがここの土地を買い取ってしまったのだった。そして、立ち退きを請求されたのだった。
あまりの急な出来事に納得もできなかった私は立ち退きに反対した。その結果、向こうから提示してきたのは毎月土地代として十万円を支払うことだった。
今月の十万円をどうしようかと考えあぐねていると、がらっと店のドアが開かれた。
「いらっしゃいませ…」
振り返るとそこには田舎には似つかわしくないスーツを着た男が立っていた。その姿に私は身構える。…こんな田舎にスーツで来る人なんて、ここの土地を買い取った奴らくらいだ。
「何の用ですか?」
私がそう尋ねると、男は静かに口を開いた。
「…土地代の回収に来たんだが、まさかここは君が経営してるのか?」
驚いたような声を上げる男に私はしっかりと向き直った。…なんだか見覚えがある気がする。
「え…、まさか、真壁先輩…ですか?」
私がそう言うと、真壁先輩は頷いた。
レビューを書く