代理バイトはやがて秘め事に…!

・作

急に出勤できなくなった親友の代わりに、一日だけ撮影会モデルを務めることになった私。最初は戸惑うばかりだったが、コスプレ撮影はだんだん楽しくなってくる。ところが撮影は予想外の展開に進み、そのまま雰囲気に呑まれていった私は…!

「それじゃ、ここに署名して…。はい、これでお仕事できます!」

撮影会の主催者、工藤さんが微笑んだ。

「それにしてもリカちゃんたら、こんな美人のお友達がいるなら早く紹介してくれたらよかったのに、ねえ?」

「え…いえ…私、こういうお仕事は…ホントに…全く…」

タジタジになりながら私は首を振る。

「なあに?まだ緊張してるの?大丈夫だよ、ただ撮影されるだけで、触られたりなんてしないから」

「ハイ…」

工藤さんはいつもこうなのか、ハイテンションな口調だが、私はまだここにいることすら落ち着かない。

「モデル名、モエちゃんとかどう?」

「あ、それでいいです」

「お客さんが来るまでちょっと時間あるから、部屋でゆっくりメイクでもしてて。あ、お菓子や飲み物は好きにつまんでいいからね」

工藤さんは私を小さな待機室に案内した。

*****

私は大学四年生の聡子。

今日、親友の知美に突然頼みごとをされた。

知美は親にも彼氏にも内緒で、『リカちゃん』として撮影会モデルのアルバイトをしている。
今夜は90分が2コマの予約が入っていた。

ところがその今夜、遠距離恋愛の彼氏が突然会いに来ることになり、急遽代理のモデルが必要になったというのだ。

「聡子、お願い!どうしても当日キャンセルできなかったお客さんがいて…」

主催者によると、今夜の撮影会のために遠方から来る客がいて、その人にだけ中止の連絡が間に合わなかったらしい。
他のモデルさんも、いきなり今夜の都合はつかなかったようだ。

「でも、その客は『リカちゃん』を撮りたくて来るんでしょ?私が行ってもしょうがないんじゃない?」

「それが大丈夫なの。その人は新規のお試しで、必ずしもリカじゃなくてもいいって。ただ、もう特急には乗っちゃって」

わざわざ特急に乗って撮影会に来る人もいるのか。
私にはわからない世界だ。

着エロというジャンルだし、ヌードになるわけではないから、と懇願され、仕方なく承諾した。
彼氏もいなくてどうせ暇だし、お金はもらえるし、何より親友が困っているのだ。
普段彼氏になかなか会えない知美の力になりたかった。

*****

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