白い部屋で淫らに堕ちて…

・作

仕事のしすぎで倒れ、入院させられた私。お見舞いに現れたのは、元カレの純だった。私を諦めきれない純は、ベッドの私に淫らなことをしてくる。身動きがとれず、彼の愛撫に応えるしかない私のカラダは、すっかり濡れてしまって…。

「5日ほど入院すれば、よくなりますよ」

40代後半だろうか。
物腰は柔らかいが威厳の感じられるその医者は、ニッコリ笑った。

「5日も入院してたら仕事に響きます!」

ベッドから半分起き上がり、反論する。

「あのね…今あなたに必要なのは、とにかく『休養』なんですよ」

先生は私を再びベッドに寝かせた。

「点滴で栄養は補えます。でも、今お仕事のことを考えたら、悪化して入院が長引くだけですからね?」

親切なのか意地悪なのか、先生はニヤリと笑って部屋を出ていった。

「いいクスリよ。アンタは無茶ばっかりしてるんだから…じゃ、着替えは全部ここに置いていくわよ。また明日も来ますからね」

「お母さん、毎日来なくていいよ…」

閉まりかけたドアの隙間から、また母の顔がのぞく。

「そうそう、お仕事の方は心配いらないですって、課長さんからの伝言です」

バタン。

はああ。なんということだろう。
資料作成が遅れると、プロジェクトの進行の妨げになる。
この1ヶ月、そればかり考えて生きてきたのに…。

私は島村千秋。29歳。
仕事に生きる熱い女性…だった。
つい2時間ほど前まで。

会議中にぶっ倒れ、目が覚めたらここにいた。
この数週間、ろくに飲まず食わず、毎日明け方から真夜中まで仕事ばかりしていた。
そんな不摂生の結果らしい。

本当に心配いらないのかな?
私がいなくても資料の続き、作れるんだろうか…。

ああ、もう考えるのはやめよう。
先生の言うとおり、ちょっと休むか。
そういえば、ここのところ、まともに布団で寝ていな…かった…っけ…

*****

病院の夕飯はなかなかおいしかった。
私の手料理より何倍も…。

ちょうど食べ終わった頃、看護師さんが食器を下げに来てくれた。
入れ違いに、誰かがお見舞いに来たようだ。

「面会はあと一時間で終わりですからね」

看護師さんが部屋を出ると、入ってきたのは…元カレだった。

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