裏垢の怪異 (Page 4)

「…あの、触って…ください」

気が付くと、自らの手でバスローブのボタンを3つ外していた。

「いいんですね?」

素肌に、紙袋さんの視線を感じる気がする。

「いい…いいです、触ってください…」

なんで私、初対面の怪しい人にこんなお願いしてるんだろう。

彼の指がバスローブの中に入り、するりと回り込んで背中を撫でる。

「あ、ぁっ…」

おしりの上のあたりを指先でひと撫でされただけで、体がビクンと跳ねた。

「え…なにこれ…」

「背中も感じる部分です」

自然と密着した体勢になり、指先が何度もかすめるたびに上ずった声が出てしまう。

「ふ…あっ」

もう片方の手は、脇から胸の輪郭にかけてつぅ、と伝う。

「はっ、あっ…!」

指先の刺激が、胸の輪郭から中心に向かう。

ゆっくりと滑らせ、そのまま触れてくれるの待つと——先端に届く前に指先は離れてしまった。

何度も何度も、指先は最後まで行かず、焦らされたまま。

「あ…や…やだ…なんでぇ…さわって…」

体温が上がりきった私は息も絶え絶えに、無意識にボタンをすべて外しながら懇願していた。

「…では、どうしてほしいか教えてください」

期待してピンと立った場所に指が近づく。

でも、その指先は浮いたまま。まだ触れてくれない。

「え…も…はやく…」

「こう触ってほしいか、それともこうか」

紙袋さんは決して先端には触れないまま、摘まんだり引っかいたりする動作を繰り返す。

「うあっ…あっ…それだめ…っ…なんか、へんっ…!」

空気が揺れるのが伝わって、ぴくぴくと体が反応する。

こんなふうに触られたら。
あと少し胸を突き出したら。

はやく、はやく——

「…んぅっ、んっ!!」

突然、きゅううっと中が締まって全身が震えた。

うそ。

触られてないのに——まさかイった?

初めての感覚が、ふわふわと私を包む。

「…そんなに震えたら、当たってしまいますね」

「え…あっ!」

指が、ずっと触ってほしかった先端をかすめた。

「あっ、あぁ…っ」

それだけで、頭が真っ白になるくらい気持ちいい。

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