最初にして最後の愛 ~生きて戻りし君と、愛を分け合う裏切りの夜~ (Page 4)
もしもこの離れの外に誰かがいたならば。奥様、女中、──清さん。
誰かがいたら私は破滅だ。口元を抑える手で、どれだけ声をしずめられているものかわからない。激しく揺すぶられ、一番奥を突かれて、千代は泣いた。ああ、ああ、神様。どうか私を罰してください!
片足を上げた体位は奥への刺激が強い。そして、開いた脚の中心も……。
勇は容赦しなかった。戦地で荒れ果てた指先で、何人もの人間を殺してきた指先で、ぱんぱんに膨らんだ千代の肉芽をくちくちとこすり上げた。
陰茎を喰んでいる孔が痙攣し、一気に頂点へと押し上げられる。
声を出してはいけない。千代はただ、湿った布団の上でビクンと身体を反らし、急激な絶頂に耐える。ぬめぬめとうねる膣のひだに締め付けられ、勇は獰猛な目をしたまま呻いた。
「千代さん……きれいだ」
「い、いさむさんっ、勇さん」
「忘れないでくれ。あなたを女にしたのは俺だ、勇だ。兄さんじゃない」
凄まじい快感の波の最中で、千代はうっとりと目を閉じ、頷いた。何も考えられず、ただ肉体の反応だけが千代を翻弄している。気持ちいい、せつない、ここにあなたの子を宿したい。
快楽の波は少しずつ穏やかになってゆく。自分にのしかかる男をじっと見つめ、千代は腹の中にある猛々しいものを感じる。硬く、太くて、力強い雄のあかし。
あなたと共に平和な時代を生きるはずだった。切なさに震える千代の奥に、ぐりっ、とその猛りが押しつけられる。続いてずんと突き上げられ、千代は喘ぎを飲み込んだ。
「ああっ……!」
「中に出しますよ。いいですね」
答えを聞くのがおそろしく、勇は激しい抽送をはじめた。肉がぶつかるぱん、ぱんという音の中、ぬちぬちと濡れた音が響く。千代は悦んでいる、心だけではなく、この身体まるごと。
松葉崩しは深く挿入できるだけではなく、腰の動きで花芽を刺激できる。中と外を同時に攻め立てられ、千代はもう何も考えられなかった。
気持ちがいい、幸せだ。今ここで胎の中に勇さんを飲み込んだまま死ねたら、どれだけ幸福だろうか。
きゅう、きゅうと締まる膣の心地よさに、勇もまた悦んでいる。ぬめって濡れて、千代が自分を引き込んでいるようだ。
内側のひだが肉茎を包み込む快感に、睾丸がせり上がるような心地がする。出したい、この奥に全てをぶちまけたい。
この女を孕ませて、永久に自分の存在を刻みつけたい。
千代の首がぐっと反り、足がぴん、と痙攣する。……勇は力強く最奥へ己を突き込んだ。出していると感じた瞬間、薄く開いた唇へ噛み付くように口付けを落とす。
「あっ、いっ、いくっ……勇さん、勇さん……」
「千代さん、どうか俺を忘れないで」
「死なせてください、勇さん。わたし、あなたと一緒に死ぬわ」
「……千代さん」
兄を裏切り、愛する女を汚そうとも、それだけはできない。千代の奥へ熱いものをなすりつけるように腰を使いながら、勇は彼女を抱きしめた。
Fin.
レビューを書く