最初にして最後の愛 ~生きて戻りし君と、愛を分け合う裏切りの夜~ (Page 2)
自分から迫ったくせに、千代はボタンを外すことさえできなかった。汚れた太い爪がひとつ、ひとつ、肌をむき出しにしてゆく。
離れの布団は湿っていた。スリップとパンツだけの姿にされた千代は、恥ずかしさのあまり掛け布団で前を隠す。勇は兵隊服を荒々しく脱ぎ捨て、オレンジ色の電灯に照らされた真っ白な肌を見下ろした。
「戦地で、何度も夢に見ました。あなたの胸に抱かれることを……」
「……勇さん」
「この乳房に口付けて、柔らかな体を抱くことを夢に見ました。千代さん、許してくれ」
返事はできなかった。若々しく盛り上がった乳房に、大きな口がかぶりついたからである。初めての感覚に千代はたまらず声をあげた。胸から腰が痺れ、力が抜けてしまう。
「あん……」
「ああ、千代さん。千代、お千代」
「勇さん、勇さん」
喘ぐ代わり、気持ちいい、嬉しいと言う代わりに名前を呼び合う。明日には呼べなくなる、愛しい人の名前を。
スリップをまくり上げ、勇はまろやかな乳輪をなぶり続けた。夢見たよりもずっと美しく、柔らかな胸だ。唇を当てただけで震え、舌で転がしてやるとコリコリと硬くなり、指で押せばふわりと戻る。
生きている女の体。のしかかった体の下、細い脚がぴく、ぴくと誘うように動く。千代はパンツに覆われた部分を、勇の褌に擦り付けるように腰を動かしている。細い喉がのけぞり、微かな声が漏れた。
「ああ……」
「声を出してはいけない、千代さん」
「んっ、あ、はい。勇さん」
「できるだけ早く済ませるから、少し辛抱してください」
そんなのは嫌、と千代は思う。永遠にこの腕に抱かれていたい、よく焼けたたくましい腕に。
私の大好きな勇さん、夫になるはずだったひと。
急がなくてはならないと思っているのだろう。勇は焦ったようにスリップを脱がせ、ぷるんと尖る桃色の乳房をむき出しにした。艶やかさに息をひそめながら、薄地のパンツも引き下ろす。
千代は抵抗しなかった。そうっと抜かれる下着は、銀の糸を引くほどに濡れている。はぁ、と興奮の息を吐き、勇はその場所に顔を突っ込んだ。
「勇さん……!」
「声を出さないでください」
「あっ、あん……だめっ、きたないです、そんなところ……」
初めて女陰を見た勇の感想は、美しいというものだった。薄い陰毛の中、赤く開いて花のようだ。とろとろと蜜が漏れだす腟口も、ぽってりと太って震える陰核も、何もかもが美しい。
千代は口に手を当て、声を殺している。その様子を確認し、勇はふっくらと膨らんだ陰核に舌を伸ばした。
れろり、と舐め上げた瞬間、千代の体がビクンと弾む。声の代わり、んんっ、という甘い呻きが響いた。
勇は止まらず、ふっくらと開いて濡れた割れ目を舐めあげる。口を覆って声を抑えながらも、千代は耐えきれずにビクビクと体を震わせた。
「んっ!んんっ、うう……!だめっ、勇さんっ、だめっ」
「溢れてくる」
「ひいっ、んっ、んっ、あんっ、あう……!いやっ、あんっ、ひっ」
ひと声ごとに腰が跳ね、勇の唇に女陰が押し付けられる。これが女の味か、勇は興奮のままにその場所へ舌を突き込んだ。
千代の真っ白な腹が大きくのけぞり、勇の口の中にとろける蜜が溢れる。そのまま下品な音を上げて陰核を吸いあげ、膣へ舌の抜き挿しを繰り返すと、千代の中がきゅう、と締め上げられた。
いく、とか絶頂という概念を千代は知らない。ただ恥ずかしさと快感の強さに、頭の中が真っ白になってしまうだけだ。
勇さんがいる脚の間が切なくて、体が言うことを聞かない。脚はピクン、ピクンと跳ねて、お尻を勇さんに擦り付けてしまう。
大きな声で喘ぎ、快楽を逃したい……が、声をあげたら見つかってしまう。のそりと脚の間から顔を出す勇を見上げ、千代は震えた。
「勇さん……」
「いいんだな、千代さん」
「して」
それでも迷いはない。コクリとうなずく千代の前、勇は褌を解いた。白い布がはらりと落ち、肉茎がぶるんと立ち上がる。
こんなものが入るはずがないと、千代のみならず勇も思う。桃色の花のような美しい器官が、赤黒くグロテスクなこれを飲み込めるものだろうか。ためらいはある、それでも覚悟は決まっている。
勇は己の亀頭を掴み、先ほど舐めまわしていた肉の祠に先端を差し込んだ。びくり、千代の白い肩が跳ねる。
「うっ!」
「声を出さないでくれ、千代さん」
めりっという感触がして、ごく太い陰茎が飲み込まれる。千代の口元を抑える指先を剥ぎ取り、勇は彼女に深い口付けを与えた。肉の筒がぬめり、うごめき、処女の痛みは勇の唇へ消えた。
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