甘い香りに堕ちて (Page 4)

耳元に落とされた声に、彩花の背中がびくっと揺れた。
否定なんて、できなかった。したくなかった。

彩花は、涼の胸に額を預けた。
肩に置いた手が、小さく震える。

「……涼……」

呼んだだけなのに、涼はそれを答えだと受け取った。

そして——

彩花の太腿に手を添え、ゆっくりと抱き寄せた。

身体が、自然に涼へ重なる。
もう、誰にも止められない。もう、“前”には戻らない。
この夜は再会じゃない。始まりだった。

そこからは、施術台の縁に手をつきながら、呼吸を確かめ合う距離になった。
涼の手が、腰のくびれを静かに辿る。
押し込むでも、急くでもない。ただ、「ここにいる」と伝える触れ方。

彩花は、涼の胸元を握りしめたまま、額を寄せる。
視線が合う。息が合う。温度が合う。

「……彩花」

低い声が降りて、名を呼ばれるたび、胸の奥が反応する。
涼は片手で彩花の頭を支え、もう片方で背を撫でる。
肩甲骨の端、背中を撫でて自然に下着を外す。身体の芯に波紋が広がった。

彩花は、涼の喉もとにそっと唇を寄せ、軽く触れた。
音にならない小さな息が混じる。
涼の指先が、無言のまま「もっと近くへ」と促した。
抗う理由は、もうどこにもなかった。

優しく彩花の胸に添えた手が、服の上からゆさゆさと揺れるふくらみを撫でる。しこりを優しく弾くと大きく反応する。

「あっ…んんっ!」

優しくも荒々しい指が彩花の柔らかい乳房を揉みしだき、彩花も涼に身を委ねる。

彩花はこの後のやり取りを本能で感じ取っていた。自然と涼の下着越しに熱く大きくなったモノをゆっくりと丁寧にシゴく。

根元から先端まで、余すところなく絶妙な力加減でシゴき上げる彼女の手つきは、男の快感のツボをすべて心得ているかのように見事で、どうしようもなく淫らな動きだった。

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