最初の恋も最後の恋も、きっと二人だけのもの (Page 4)
祐樹がデニムを両脚から抜く様子を、体をカチコチに固くしたみくがじっと瞬きもせずに見つめている。黒いボクサーパンツの中心には、存在感のある何かが隠されていた。
避妊具を手に取った祐樹が、みくの目の上に手のひらを翳す。
「目瞑ってろよ、見たら絶対ビビるから」
それは、男を知らない女に対しての、祐樹なりの気遣いであった。
みくはハッと息を呑み、急いで両目を固く瞑った。
準備を終えた祐樹の手が、みくの両膝をそっと掴む。
「……本当にいい? 俺も初めてだから、上手くなんかできないと思うけど」
どんどん小さくなる男の声には不安と緊張が含まれている。
「初めての人はゆうちゃんがいいよ」と涙声で即答したみくに、祐樹は嬉しそうに微笑んでから、「俺は初めても最後もみくがいい」と、甘ったるい声で囁き返した。
「挿れるから力抜いて」
これから純潔を散らそうとしているみくの脚が、期待と怯えからふるりと震える。
そんな彼女の膝に柔く優しく口付けてから、祐樹は汗の滲む手で、白い脚をそっと左右に広げる。
「目開けて。俺の顔だけ見てて」
睫毛を揺らしたみくの瞳が、彼女を愛する男を捉えた。
「大好きだよ、みく」
膜を被った男の先端が、つぷっと女の沼に沈む。肉を広げられる感覚に、みくは一粒の涙を零した。
*****
男を受け入れてしばらくは苦しげに眉を寄せていたみくだったが、祐樹が動かずにいてくれたおかげか、少しは慣れてきたようだ。
「動くけど、辛かったらちゃんと言って」
みくがコクンと頷いたのを確認してから、祐樹がゆっくりと腰を引く。
女の温かさを生まれて初めて知った男は、奥歯をぐっと強く噛み、ふーっと震える息を吐いた。
「やっば……」額に張り付いた髪を右手で雑にかき上げた祐樹が、唇の端を僅かに持ち上げ、形のいい目を細めた。「本物のみくの方が、想像より何倍も気持ちいい」
つるりとした、けれど男らしい線をした額の上で、玉となった汗が光る。
みくは恋人の肌を伝う水滴を目に映し、首に絡みつく制服のリボンを両手でぎゅっと握りしめた。
「……ゆうちゃんのえっち」
可愛らしい恨み言を言われた祐樹は、ふっと静かに息を吐き、「みくが年下になったみたいで変な感じ」と口元でゆるりと弧を描いた。
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