可愛い彼氏の夜のカオ
年下の彼氏、立花玲とは一年前に職場で出会った。付き合うようになったのは最近なので、まだ体を繋げたことはない。ついに彼の家で初夜を迎えることになり、年上の自分がリードしなきゃとはりきってみるけれど──。可愛いだけだと思っていた年下彼氏に、翻弄されてしまう夜のひととき。
26歳で中途入社してきた彼を初めて見た時、まるでアイドルみたいな男の子だなと思った。
くりくりの目。人懐っこい笑顔。仕草もどこかあざとい感じ。
いま流行りのアイドルグループに、確かこんな子がいたような気がする。
「はじめまして。立花玲といいます」
そう言ってお辞儀をした彼とたまたま目が合った瞬間、私の心臓はドキッと跳ね、久々の恋を予感した。
*****
「せーんぱいっ、三崎先輩っ!」
自分の名前を呼ばれて顔を上げると、後輩の男の子──入社一年がたって27歳となった立花玲だ──が、むすっとした表情でそこにいた。
「立花くん? どうしたの?」
「どうしたのって。定時はもうとっくに過ぎてますよ。三崎先輩、最近は残業続きじゃないですか。もう帰りましょうよ」
気付けばオフィス内には私たち二人しか残っていない。もうそんな時間か……と驚きながら、作りかけの資料に視線を戻す。
「ごめん、あとちょっと。この資料だけ完成させたくて──」
「若菜さん」
私の言葉を遮った彼の声が、先ほどまでとは明確に変わった。
「駄目ですよ。あなたの彼氏が心配してます」
こちらに伸びてきた男の子の手が、私の頭をそっと撫でた。
「立花くん……」
「ううん。違うでしょう?」
「……玲くん」
最近付き合い始めたばかりの恋人の名を呼ぶと、彼はふふっと嬉しそうに笑い、「若菜さん」と甘い声を返した。
「今日、僕の家に泊まりませんか? 先輩の家よりも会社から近いし」
「えっ、でも……」
私はまだ彼の家に行ったことがないし、彼も私の家に来たことがない。
ホテルに行ったこともまだないので……つまり、一度も身体を繋げていない。
「だめ、ですか?」
アイドルのような顔でしょぼんとした表情をされると、駄目とは言えなくなるから狡い。
「ううん、いいよ。お邪魔しようかな」
パソコンをシャットダウンしながら言った私の隣で、彼は「嬉しい」と顔を綻ばせていた。
だめですよ
私も年下の男性と結ばれましたが話やファッションの違いで疲れてしまい
別れてしまいましたが
年下とお付き合いするには
女を磨かないと逃げていくのが男ですよ
マザコンは別格ですけどね
空き さん 2025年10月20日