オモチャで繋がったOLとチャラ男が、嫉妬と独占欲に悩まされる話 (Page 2)
「おかえり、ヒナちゃん」
「わ、浅井さん!?」
肩を回して挨拶をすれば、ギョッとした顔で俺を見るヒナ。
驚いたのか、すごい顔で笑える。
「…この男知り合いですか?」
目の前の男が、ヒナに話しかける。
俺の見た目が気になったのか、上から下まで怪訝そうに眺められる。
俺はヒナが答える前に、答えた。
「帰れよ、こいつは予約済~」
目を細めて言えば、男は目を泳がせ、何かを言いたげにしながら去っていった。
「ど、どうして」
状況が飲み込めないらしいヒナが、困惑した視線を寄せてくる。
「ぐーぜん」
軽く答えただけだが、ヒナは納得したようだ。
マンションに戻ろうと足を進めたところで、また女に捕まった。
「蓮!それが女?」
大声で問いかけられ、疲れを感じる。
無視してヒナとマンションに戻ろうとするのに、ヒナは変な気を回して口を開いた。
「浅井さん、私戻りますね」
律儀に女にまでお辞儀をして、スタスタと足早に戻っていくヒナ。
そして俺の腕を掴んでいる女。
甘ったるい香水が、鼻につく。
イライラするその腕を剥がし、女を見下ろした。
「もうお前とはヤらないからさ、連絡してくんなよ」
*****
閉じる寸前のエレベーターに手を差し込み、扉を開いた。
中にはこれまた驚いた顔をしたヒナがいて、こちらを見つめている。
「先行くなんて酷いじゃん」
「いや、なんか取り込み中なのかと」
「そっちこそ」
そういうとヒナは、「あー…」と気まずそうに視線を逸らした。
「さっきはありがとうございました」
頬をかきながら、俺を見上げる。
「会社の後輩なんですけど、なぜか最近懐かれてしまって、家に上がりたいってしつこくて…」
俺は腰をかがめ、そんなヒナの顔を覗き込むようにした。
後ずさったヒナの身体はエレベーター内の壁にあたり、俺はそのまま壁に手をつき逃げ場を無くす。
「そりゃ上げれないよな~」
わざとゆっくり、煽るように問いかける。
「オモチャいっぱいの部屋、見られちゃうもんな?」
「うう…なんでそんなに楽しそうなんですか…」
じとっとした瞳で俺を見るヒナ。
恥ずかしいのか、頬が染まっている。
俺はそんなヒナの唇を、そのまま塞いだ。
「んっ…ふ」
舌を口内にねじ込もうとすれば、ヒナが自然に口を緩める。
遠慮なく入らせてもらい、俺は口内を味わう。
「酒の味がする」
ほのかに口内に残る酒の味。
微妙に身体が熱いのは、そのせいか。
「んっ…会社の、飲み会で…っ」
「あーなるほど?」
それでここぞとばかりにアイツが送ってきたわけか。
こいつは別に酒に弱くないから、ヒナを狙って無理やりついてきたのだろう。
めんどくせぇな…
そんなことを思い、口内を更に犯す。
細かく舌先を弄り、舌を吸い上げる。
深くまで侵入すれば、苦しいのかヒナが俺の胸をたたく。
「なに」
唇を離して問いかければ、潤んだ瞳と目があった。
ぞくぞくと腹の奥から何かが上がってくる。
「苦しいってば…」
ヒナが困ったように俺を見つめる。
細い指先が口元から垂れる涎をすくった。
俺はそれを目で追いかける。
特段美人というわけじゃない。
胸だってさっきの女のほうがデカい。
それでも。
俺はこの目の前の女を抱きたくて、ムラムラと疼きがとまらない。
*****
エレベーターは俺の階を通り過ぎ、ヒナの家のフロアに辿り着いた。
俺は彼女の腕を取り、ヒナの部屋へと歩いた。
良かったです
作者様の処女作をおもいださせるストーリーでした
こちらのファンの皆様へ
陰ながら応援してあげましょうよ
疑いや妬みが無い様に
亜由美 さん 2025年11月16日