ねえ先生、私を見て──。 (Page 2)
前を寛げ、取り出した男のモノを手に取る。くたっと元気がなかったそれも、手で擦っているうちに若々しく芯を育てていった。
硬くなってくれた先生のモノを、つるりとした先端だけ口に含む。
頭上から「ふっ」と息を吐く音が聞こえた。
「君はっ……どうしてこんなことを」
どうして?
彼の問いには答えなかった。何も言わず、手と口での愛撫を続けた。
先端部分に舌を添え、ぐるりと口内で一周する。
竿を手で擦りながら裏筋を舌先でなぞってやると、男の腰が反応し、ペニスの張りを強くした。
「駄目だ、これ以上はもう止めなさい。口と手を離しなさい」
口ではそう言うくせに、無理やり押しのけようとはしないのだから。
男の欲への忠実さが、私にとっては愛おしい。
「でも先生、前にした時と同じくらい興奮されています」
「……前回のことは、互いに忘れようって話をしただろう」
「おかしなことを言うんですね。そういうセリフが出てくるってことは、先生も忘れられていないってことじゃありませんか」
前回のこと──。
それは、私と彼が過去に犯した一夜の過ちを指している。
まだ学生だった私と助教授だった先生は、卒業前日にたった一度だけ、アトリエの中で欲をぶつけ合った。
「まったく……。いけない子だ」
鈴口からしょっぱい液体が滲んでくる。先走りをじゅっと吸い上げると、彼は苦しそうに息を詰めた。
「そういえば、君は学生時代から生意気な子だったな」
竿を握っていた手を放し、根元まで口の中に押し込む。喉に感じるオス臭さがそのまま鼻に抜けていく。
唇をすぼめて密着させ、頭を上下に動かすと、先生が「あぁっ……」と色っぽく喘いだ。
一回りも歳が違う私なんかの口淫で、あの気難しそうな木島先生が、声を上げて善がっている。
その事実だけでショーツの中はびちゃびちゃに汚れ、私の身体は男を受け入れる準備を済ませていた。
「あぁ、もう、限界だ……。口を離してくれ、君の口内に出してしまう」
上目で彼の顔を覗く。目が合うことを期待したが、彼の瞼が閉じていたので叶わなかった。
先生の顔は、十年前と比べて随分とクマが濃くなっている。
私の顔も、十年前に比べるとやつれて見えることだろう。
「出してください、先生。全部私が飲んであげます」
一度口を離してそう言ってから、また私は深く先生のモノを咥えた。彼の太ももに両手を置き、頭を何度も上下に動かす。
「駄目だ、本当に出そうだっ……」
腰をくねらす先生に構わず、喉の奥をきゅっと締めて、頬の内側でペニスをしごく。
「っ、そんな激しくされたらっ……あぁっ、出る、出るっ……!」
先生の左手が私の頭をぐっと押さえる。喉奥で射精される苦しさから、生理的な涙が私の目に浮かんだ。
さっきは「離せ」と言ったくせに、私の頭を押さえる手は素直だ。
結局はこうして口内で出すことを望むのだから、男の人って、欲にはとことん弱いのだろう。
「気持ちよかったですか? 先生」
精液を飲み込んだ私のことを、疲れた顔をした先生が見下ろしている。
私がその場に立ち上がると、頭に触れていた左手がストンと落ちた。薬指にプラチナが光る先生の左手が──。
「先生。次は私がよくなる番です。ちゃんと見ていてくださいね?」
スカートをたくし上げて自分でショーツを脱ぐ私を、気怠げな視線が舐めている。視姦される興奮からか、肌にポツポツと鳥肌がたった。
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