世間知らずの社長令嬢が悪い男にめちゃくちゃにされて目覚めちゃう話。 (Page 2)
正解、と笑う伊織さん…前にこのバーに来た時、真悟の地元の先輩だと言っていた人だ。
真面目な雰囲気の真悟とは、あまりに真逆の出で立ち。
そのためか、印象に残っていた。
口元で光るピアスとか、タトゥーとか…
見るからに危ない雰囲気を感じてしまう。
「一人でこんな場所にいていいの?いいとこの子でしょ…えーっと、あやめちゃん?」
名前を覚えていたらしい。
しかしそんなことはどうでもよくて、その声掛けにまた涙が出てくる。
「いいとこの子だと…ここにいちゃいけないんですか」
ダメだ、酔いすぎている。
「私だって夜遅くまでデートして、そのままお泊まりして、たくさんセックスして…朝まで一緒に彼と悪いこと…したかったのに」
ぽろぽろと出る涙が情けない。
そんな私を伊織さんは「あらあら」とボヤきながら面白そうに私を眺めている。
そして、よしよしとあやすように私の頭を撫でた。
馬鹿にされているようで、余計に泣けてしまう。
「要するに、真悟とは別れたの?ケンカ?」
「別れました…昨日」
「へぇ」
口角が上がった伊織さんの顔は、笑っているのになぜか怖い。
こんな顔をした人を、私は見たことがなかった。
でも、こういう人なら…もしかして。
ふと、いけない考えが頭をよぎってしまった。
きっと…お酒のせいだ。
「伊織さん…お願いがあるんですけど…」
*****
情けないことに、私は歩くことも出来なくて。
伊織さんにおんぶされていた。
真悟くんとは全然違う、もっと筋肉質で大きな背中だ。
香水とタバコが混ざったような、甘くて苦い香りがする。
伊織さんは、近くのホテルに入った。
そして私を、ベッドの上に下ろす。
「んっ」
何も言わず、伊織さんが私の唇に重なった。
私は驚いて、思わず胸を押すのに、ビクともしない。
「酒の味がする」
「うっ…んん」
侵入してきた舌が、私の口内を味わうように舐める。
こんな風に一方的に犯されるようなキスは初めてだ。
必死で受け止めているうちに、伊織さんの手は既に私の服の中に侵入してきていた。
「ぁっ、ちょ…っと、あのっ」
なんとか声を上げると、伊織さんは邪魔するなとばかりに冷たい瞳をこちらに向けた。
「なに、やめないよ?」
「そうじゃなくて…先にシャワーを使いたいんですが…」
「酔っ払いが何言ってんの」
そう言って、伊織さんは私の首筋を見せつけるように舐めあげる。
「ゃ…」
「俺はこのままのほうがいい」
伊織さんは私を押し倒し、馬乗りになる。
そのまま私の服をたくし上げ、胸をわし掴みにした。
「きゃあっ」
「意見なんて聞かないよ…だって」
口元が耳にくっつくほど近く寄せられる。
「…悪いこと、してほしかったんだろ?」
ハスキーな声音が頭に響く。
そうだ、私がお願いしたんだ。
『悪いこと、してくれませんか』って。
「…はい」
私がそう返事をすれば、伊織さんは満足気に渡しを見下ろした。
仕方無いのでは?
男女の別れは
性格の不一致とは言ってますが
一般的には
SEXの相性だと思います
前彼より上手な男に出会ってしまえば仕方無いと読んでいて感じました女心と秋の空ですよ
楽しい作品でしたよ
minami さん 2025年10月1日