ヒギンスは哀れか (Page 2)
「はっはっは。いい。いいぞヒギンス。思った通りの女だ」
ケインはそう高らかに笑うとヒギンスのからだを抱き上げた。
「ああ!はなして」
ケインはヒギンスをベッドに横たえると彼女の両の手首を押さえつける。
「お前の夫を知っている」
彼は言った。
「え」
「良い男だった。貴族であるのに前線に立ち、悲しいことに命を散らしたが俺の親友であった。あいつはよくお前の話をしていた。大人しく見えるが芯の強い頭のいい女でこころから愛していると」
ケインはそう言うと、ヒギンスの乳房に手を伸ばした。
豊かな胸を撫でるように触られる。
「ア……」
思わず声が出る。
「欲しかったのはお前だ。ヒギンス。お前の妹がごねて逃げてくれたのには安堵したぞ」
「私を……あっ」
ケインは乳房に吸いついた。
舌で乳首を転がし、チュルチュルと音を立てて先端を吸う。
乳首を吸い上げ、またチュパッと吸いつく。
敏感なところをいいようにされ、ヒギンスは吐息をこらえた。
「お前の夫がお前ののろけ話をするたび俺はお前が欲しくて欲しくてたまらなくなった。心許す親友が惚れこんだ女がどんなものか、知りたく、欲するのは当然であろう」
「分かりません。私には。そんな殿方の気持ちなど……あう」
ケインはねちこくヒギンスの乳首を舌先でもてあそぶ。
そこは赤く腫れあがり、硬くとがっている。
「俺は恋をしたのだ。戦場で。まだ見ぬお前という女に」
「ああ……!」
*****
「お……あう」
ケインの指がヒギンスの秘所をねちっこく愛撫する。
愛液と汗でタプタプと水音が響くところをケインはさらに執拗に責め立てる。
「あ、あああ。あん。ケイン様。もう……」
「もう……なんだ」
「ああ、また。イってしまいます。ああ。あう」
「感度がいい。お前の夫君が言った通りだ」
「……!なんてことを」
「戦場に共する色小姓にも興味を示さずひたすらお前のからだのすばらしさを語っていた。あの場にいたみながお前に恋をしたものだ。どうして興味を持たずにいられよう」
指がツプリと膣内に進む。
「お、あああ。あう」
ケインの指が膣内の肉をこすり上げると、ヒギンスのからだはかっと熱を持つ。
どこか夫の愛撫に似ていた。
亡き夫は自分のことをどれだけケインに語ったというのか。
まさか寝屋の痴態まで報せたのかと思うとヒギンスは羞恥で全身が赤く染まりそうだった。
「男って……。まったく。もう。ああ」
馬鹿らしさと夫への憧憬に、ヒギンスは悶えながら泣いた。
「愛しておったのだな。夫のことを」
「ええ愛していました。だからこの身のことなどもうどうでもよかったのです。あなた様がどんな男であろうと、どうでもよかった。ああ」
「簡単なことだヒギンス。次は俺を愛せ」
ケインはそう言うとヒギンスに口づけた。
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