彼女はそのためにいる

・作

小説家の俺はスランプになると妻・香耶のからだを荒々しく抱く。そうすれば行き詰まりを脱することができるのだ。香耶もそれは承知の上で、彼女は文句の一つもない。今夜も俺はスランプに陥っていた。だから香耶のからだを使う。すべては小説のため。そのためにまだ熟していない香耶に欲望をたたきつけるのだ。

「スランプなのね。あなた」

香耶はそう言ってされるがままに縄でからだをいまめられる。

 そう。

俺は俺の仕事、作家業が行き詰まると俺は香耶のからだにこうやって熱量をぶつけるのが新婚当時からのならわしだった。

着ている浴衣の帯を一気にほどいて衣をずらし、亀甲縛りでそのからだを固定すると、香耶は「ああっ」と小さな悲鳴を上げた。

なすすべもないという感じだ。

太ももを閉じられないようにベルトで締め付けると、元々下着をつけていなかった香耶の陰部が丸見えになった。

陰部の毛は剃毛している。

つるつるの陰部の皮膚がエロチックだ。

指で秘部を割ると、小さな隆起がひくひくと震えているのが分かる。

この出版不況でそれでも作家として食えている身分だ。

妻くらい好きにしてもいいだろう。

俺は妻の胸のふくらみをギュッと掴んだ。

「あう」

香耶がのけぞった。

何度抱いても初めてのような反応を示す香耶。

会った時から清楚な面立ちは変わらない。

乳房を揉みしだき、まだ潤っていない女性器に怒張したペニスを突き刺す。

「あ!おおおおううう」

香耶がおたけびを上げる。

まだ鳴らしていないそこは処女の膣のようなきつさで、俺のペニスが侵入することを拒む。

その抵抗を屹立した張力でこじあけて、俺のペニスは香耶のヴァギナを貫いた。

「ああう!あん。ああ」

外側からは乾いて見えた香耶の中はぐっしょりと濡れていてもう準備は万端だった。

俺は遠慮なく抽送を繰り返す。

バチュ、ヌチュ、バチュと卑猥な音が響き始める。

「気持ちいいか。香耶」

「はい。ああああ。はい。くうう」

荒々しくからだを揺さぶると香耶の膣がひくひくとけいれんし出した。

俺のものをギュッと締め付けて精液を搾り取ろうとしている。

「んん。ああ。あああん」

「欲しいか香耶。いいぞ。出してやる」

俺は動きを速める。

「ああ、ああああん。あん。あうん」

香耶の全身がピンとしなる。

俺は香耶の中に盛大に放出した。

*****

リビングに行きビールを空け、ひと息ついて寝室に戻る。

「ンン…」

想像通りのことが起こっていた。

縄をほどかれた香耶が自由になった手で自分を慰めていた。

それは仕方がない。

男と女の絶頂を迎えるタイミングにはズレがある。

俺は達することができたが香耶は物足りなかったのだろう。

香耶は俺が部屋に来たことに気づいていないようだ。

細い指で自分の膣内をこすり上げ、乳房を揉んでいる。

乱暴な夫に従うのは大変だな。

香耶。

俺は愛おしさとともにその官能的なようすを見ていた。

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