アイドルとマネージャーの関係を超えて (Page 5)
勢いよく動いていたレイジの体が急にピタリと止まった。
彼は急に私の両手首を掴んで見つめてくる。
「真剣に美怜さんのことが好きだからだよ。誰でもいいわけじゃない。美怜さんじゃなきゃダメなんだ…」
「れ、レイジ…」
そしてレイジはそのまま私の方に倒れ込み、耳元で呟く。
「俺のマネージャーじゃなくて、恋人になってよ…」
その声は小さく、掠れていてなんだか自信がなさげだった。
彼からはっきり言われてわかった。
私はレイジのことがちゃんと好きなんだと。
「私も好きよ…。絶対メンバーにも、ファンにも内緒だけど…」
「嬉しい…。好き…。好きだ…!」
そして再びレイジは動き始めた。
何度も好きと囁きながら…。
*****
「俺、もうイきそう…」
「まだダメ…もっと続けて?」
辛そうな顔をしながらも、レイジはどこか嬉しそうだった。
「まだ続けてたいってこと?」
「んーん。ただ意地悪したいだけ」
「ひ、ひどい…」
「もっともっと余裕のない顔見せて?」
「やっぱり美怜さんはドSだ」
「レイジがMなだけでしょ」
「うるさい!美怜さんももっと感じてぐちゃぐちゃになっちゃえばいいんだ」
彼は私の腰を押さえて激しく動き出す。
さらに動きながら、右手でクリトリスまでいじり始めた。
「あぁっ!そ、それはだめぇ…んっ…やっ…」
腰と手の動きがどんどん加速していく。
それはもう逃げ出してしまいたくなるほどの気持ち良さだった…。
「あ…あぁ…だ、だめっ…いやっ…ぁん…んっ…んんんんんんんん!」
「んっ…」
私はガクガクと震えながらイッてしまった…。
そしてどうやらレイジにも限界が来たようで、同じタイミングでイッてしまったようだ。
「はぁ…はぁ…美怜さん、ありがとう…。急だったのにごめんなさい…」
「いいのよ。でも今何時?」
私達はテーブルに置いていたスマホで時間を確認する。
今は15時10分…。
本番まであと3時間もない。
「ゆっくりしてる暇はなさそうね…」
「今度はちゃんとゆっくりエッチしようね。俺、今日は最高のパフォーマンスが出来そうだよ」
そう言うレイジの顔は既にアイドルらしい顔つきになっていた。
そして笑う顔がいつもより輝いて見える。
きっと彼はこれからもファンや私に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるだろう。
これからも彼の活躍が楽しみだ。
マネージャーとして、1ファンとして…。
そして何よりも恋人として。
Fin.
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