まさか私がプリンセス!?~王子様と甘々な初夜~
自身を平民と信じこんでいたリノアだが、いきなり王女として城に迎え入れられる。それだけでも衝撃的なのに、急に隣国の王子フィリップと結婚させられてしまう。ドキドキしながらフィリップと初夜を迎えるリノアは、たちまち快楽の世界に飲みこまれるのだった。
「お姫様。そんなに緊張しなくとも大丈夫です。フィリップ王子は、とても優しい方ですから…」
「違うのよベル!私は王子のことを心配しているんじゃなくて、王子から自分がどう見られるのが不安なのよ!」
同い年の召使ベルに対し、赤面しながら頭をブンブン振るリノア。
それもそのハズ、リノアはつい2週間前に、プリンセスと宣告さえたばかりなのだ。
現在20歳のリノアは、幼少期からずっと、ごく平凡な商人の家で生まれ育った。
彼女の正体はランデール王国の王女だが、ちょうど政治戦争が勃発していたため、王が娘であるリノアの平穏のために、ワザと商人の元に送り込んだのだ。
だがリノアは自分の生い立ちなど全く知らぬまま、普通の少女のように生活してきている。
だからこそ、まさか急に城の大臣たちが家を訪れ「リノア王女。あなたこそ、ランデール王国のプリンセスなのです!」と宣言した時は、本当に度肝を抜かれた。
オマケに城に戻ってすぐさま「隣国ベルシアの王子に嫁ぐように」と王に言われ、そのままベルシアのフィリップ王子と結婚したのだ。
たった2週間で一気に世界が音を立ててガラリと変化したのだから、リノアでなくとも混乱して当然であろう。
鏡台の前でベルに亜麻色の髪をセットされながら、リノアは胸に抱えた不安について考え続ける。
”たしかにダンスや礼儀作法は習ってきたけれど、王女になって日も浅い。そんな私が、フィリップ王子のお気に召すのかしら…”
リノア自身、結婚式まで行ったフィリップに対して、決して悪い印象は抱いていない。
漆黒の髪とエメラルド色の瞳を持つ彼は、美丈夫という言葉がピッタリ当てはまるし、女性なら誰しも心トキめくことだろう。
それに加えて、王子にふさわしい気品あふれる物腰と柔和な笑みに魅せられ、リノア自身、ドキドキさせられたものである。
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