愛をこじらせた一軍幼馴染に初体験を奪われた件

・作

久藤英子と尾崎恭介は、幼稚園から付き合いがある幼馴染。しかし、年齢が上がるにつれて関係はどんどん疎遠に…。大学に進学した英子は、やっと恭介から離れられたと思っていたが、新歓の席に何故か恭介がいて!?成人した後のある日、酔っ払った恭介に英子は押し倒されてしまう。ずっと好きだったって、どういうこと!?

白い天井が見える。

よく、天井のシミを数えてろなんていうけど、最近のアパートの天井にはシミなんて一つも見えない。

何よりあったところで、今の私に数えられたかどうか。

「なに、考えてんの?」

はぁっ、と熱い吐息を吐きながら、尾崎恭介が…いや“恭ちゃん”が私を見下ろす。

その眼差しは腹を減らした獣のようで、不機嫌そうにも見えた。

着てきた服はとっくにベッドの下に脱ぎ捨てられていて、引き締まった身体が私に覆いかぶさっている。

子供の頃は何度も一緒にお風呂に入ったし、プールや海にも行って、見慣れていたはずの身体。

誰よりも知っていたはずの、今は知らない男になった存在が、私を貪(むさぼ)っている。

「な、んにも…」

「そういうときは、俺のことっていってほしいな」

「ぅ、っく、あっ、あああァァァッ」

ぐっ、と腰が押し込まれ、私の喉からは悲鳴が迸(ほとばし)った。

最初に入れられたときこそ痛かったソレは、今や私を快楽の波にさらい、翻弄(ほんろう)する。

弄られすぎたクリトリスは真っ赤に腫れ上がり、少し触られただけでも身体が震えてしまう。

それは乳首も同じで、人と比べると控えめな私のおっぱいは、恭ちゃんの唾液でてろてろとなまめかしく光り、中央は見たことないくらい赤く尖っていた。

シーツは私が溢した愛液でびしゃびしゃに濡れ、まるでおもらしでもしたような様相になっている。

これで数時間前まで処女だったなんて、嘘みたいだ。

おまけに、初めての相手が恭ちゃんだなんて…。

「英子がっ、悪いんだからな!」

「あんっ!やっ、あァ!な、もぉ、やらぁ…!」

「俺のが、俺は!ずっと英子が好きだったのにッ!」

ぬぷぬぷ、ぱちゅぱちゅと、耳障りな水音が室内に響く。

激しい腰使いに、自然と腰が浮かんでしまう。

「きょ、ちゃあ…!」

「英子…好き、大好き…」

私の耳元で恭ちゃんが呻くように、懺悔するように何度もいう。

恭ちゃんの息が私の首筋にかかり、彼の表情は見えなくなってしまった。

できれば頭を撫でてあげたいけど、手はシャツで拘束されていて、抱き返すことすらできない。

口なんてもってのほかだ。恭ちゃんに動かれてしまっては、喘ぐ以外、ほとんど使えないのだから。

嬌声しか漏らさない役立たずな声や腕の代わりに、私はそっと恭ちゃんの腰に脚を巻き付けた。

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