鏡の中の恋人 (Page 4)
「んっ、んう…ちゅ、んっ…」
「かわい…」
彼の動きとともに、ずちゅ、ずちゅ、と濡れた音も大きくなる。
腰が打ち付けられるたびに体の芯に響いて、目尻からはとうとう涙が零れた。
彼は私の唾液で濡れた指を揺れる胸に這わせ、もう片方の手で私の顎を持ち上げ鏡と向き合わせた。
「んっ!あっ!ぁ、あっ!やだっ…顔っ…!」
「かわいい顔してるよ?」
「やだぁあ…っぁいく、またいく…!」
乳首をくりくりと弄ばれ、膣内を何度も抉られ、もうどこでイかされてるのかもわからない。
油断したら意識を手放してしまいそう。
「あーかわいい…出そう…」
余裕なさげな声が降ってくる。
腰の動きが少し緩むかわりにぎゅーっと押し込まれ、そこから全身に快感が広がる。
「んぁああ…っ」
ぎゅうぎゅうに締まった中で、彼のものが震えるのを感じた。
「出して…中にほしい…っ」
鏡に映るひどい顔も、口から零れた言葉も、全部恥ずかしいのに。
彼がほしくてたまらない。
彼のすべてが、彼がいる証明がほしい。
「え~…エッチだな…」
嬉しそうに目を細める表情が好き。
困ったように眉を下げる癖も好き。
彼が私の後頭部に唇を寄せ、ちゅ、とキスを落とした。私たちがする、唯一のキスだ。
「俺も好きだよ」
彼の動きが急に激しくなり、強すぎる刺激に頭の中が弾けそうになる。
「あっ!だめっ!いくっ、いくっ!だめぇっ!」
「だめじゃないよ、イっていいよ」
「や〜〜っ…!いっ…、…っ!!」
「っ俺もイく…ッあ」
もう何度イったかわからない腟内で彼のものが脈打つ。
どく、どく、と注ぎこまれる感覚が私を満たした。
「っはぁ…やばかった…すごい出たかも」
彼は最後まで出しきるかのように数回腰を往復させると、そのままぎゅっと私を抱きしめた。
後ろからぐりぐりと頭を擦りつけてきて、ときどき中でぴくっと震える彼が愛おしい。
「…ちゃんと満足させてあげられた?」
子犬のような目で鏡越しに私を覗き込むから、わざと恨めしそうな表情を作った。
「…だめ、一緒にいきたかった」
彼と繋がっている時間が、幸せで仕方ない。
この時間がずっと続いてほしい。
「はは、今日お互いだめだめって言ってばっかだね」
へたりこんでしまいそうな私の腰を支え直して、彼が言った。
「じゃ、次は一緒にイこうね」
「えっ」
「全部脱ぐ?いや、もう今更だしかわいいしこのままでいっか。」
目を丸くする私に気づかないふりをしながら、彼は平然とまた腰を動かし始めた。
Fin.
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