失恋には甘い快楽を (Page 3)
「どーん」
「えっ…な、なに?」
横から軽く突進され、何事かと思いながらも受け止める。
凉は光里の背に腕を回すといつでも逃げられる程度の力で優しく抱きしめた。
「おねーさんに甘えたくなったからひっついてみた」
なぜ急にこんなことしたのかわからず、首を傾げる。
「甘えたり泣きたかったりするときは俺いつもこうしてるんだ〜そしたら優しいおねーさんは撫でてくれんの」
「…はは、なにそれ。撫でないと優しくないみたいじゃん、私」
「そゆこと」
凉の笑い声に釣られて笑みが溢れる。
お望み通りに頭を撫でてやると嬉しそうに擦り寄ってきた。
自分もこんな素直になれたらなと思うも、もうできないなとも思う。
培ってきた経験がそれを許さない。
故にこうやって甘えてこられる方が、気が楽だった。
すると、凉は少し腕に力を込めて抱きしめた。
「お疲れ、光里。頑張ったね」
その言葉で、今まで我慢してたことがすべて弾けた。
そうだ、本当に好きだったのだ。
それなのに振られた、それなのに盗られた。
怒りたくても怒れない、甘えたくても甘えられない。
その頑張りが、今弾けた。
「うん…うん…!」
目から涙が止まらない。
堰き止めていたはずの感情が溢れだす。
胸の奥底にある辛い悲しみをようやく理解することができた。
凉の手が頬に添えられる。
指先で涙を拭われたかと思うと、ゆっくり顔を近づけた。
拒絶できるのに、拒絶はしたくなかった。
「んっ…ふっ…ぁ…っ!」
唇と唇が重なり合い、舌と舌が絡み合う。
凉の舌が口内に侵入し隅から隅まで舐めあげる。
舌を吸い上げられる感覚に身慄いした。
呼吸が持たず凉の肩を叩く。
口が離れ肩で呼吸を繰り返す。
凉は口元から伝う唾液を舐め取りながら光里の太ももを撫でた。
「だ、だめ…こんなところで…」
流石にこれ以上はできないと手を重ねる。
朝焼けに染まる公園で行為を行うなどしてはならない。
しかし凉は口角を上げると意地悪そうに口を開いた。
「こんなところだからいいんじゃん。一緒に悪いことしちゃお?」
先ほどの優しい口付けとは違い、今度は噛み付くように口を塞がれる。
口内を舌で蹂躙され呼吸が難しい。
空気を吸い込もうと口を開いても、逃すまいと舌を押し込められる。
スカートの中に手を滑り込ませ、涼の指先がショーツに触れる。
「ふ、ぁっ…!」
「お姉さん、腰あげて?」
涼は膝に触れながら小首を傾げる。
言われるがまま腰を持ち上げれば、慣れた手つきでショーツを脱がされる。
膝に手を置かれると優しく股を開かされる。
こんな場所で、こんなときに。
そう思う反面、背徳感で背筋がゾクゾクとする。
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