クールで憧れている上司と両想いになったと思ったら、想像以上のねちっこい責めでダメダメにされちゃいました。 (Page 2)
顔に出ない方でよかったな…と思いながら、帰路へと着く。
しかし歩き出した途端、ぐらんと目の前が回るのがわかった。
「おっと」
「…わ」
転びそうになったところを、誰かが支えてくれた。
反射的に、すみません!と謝る。
「やっぱりな」
一般的な男性よりも、もうワントーン低い声。
見えたのは、質の良さそうなスーツ。
「相田さん…?」
「桜井はいつも無理しすぎだ」
相田総一郎(あいだそういちろう)さん。
私の上司で、部署のトップでもある。
年齢は38歳、落ち着いた雰囲気のイケメンなので、密かに人気がある。
クールで仕事も出来て、こうやって気配りもできる相田さん。
ちなみに、なぜか独身だ。
更に言えば、私は入社当時にお世話になったこともあり、ずっと相田さんに恋をしている。
「うう…」
こんな酔わないと思った、とか。
かっこよく助ける予定だった、とか。
色々言いたいことがあるのに、気が抜けて酔いが一気に回ったのか、言葉が出てこない。
それどころか、目の前もぽわんぽわんと…なぜか揺れている。
「桜井?大丈夫か」
私の顔を覗き込む相田さん。
眉を寄せて、心配そうな顔をしている。
そんな相田さんの顔を、私は見つめ返す。
近距離にいる彼に、心臓がドキドキと動く。
「かっこいい…」
「は?」
「かっこいいですね、相田さん…」
「桜井っ…ん」
気づいた時には、唇を合わせていた。
だって合わせたくなったのだ…仕方ない。
「ぅ、ん」
「すき…」
タバコの味がして苦い。
でもそんな味も苦さも味わいたくて、私は深く唇を重ねた。
*****
ふわりと意識が浮上する。
最初に目に入ってきたのは、見慣れない天井だった。
ぼんやりと周りを見れば、どこかのホテルの一室のようだ。
「目、覚めたか?」
後ろから声がかかり、振り返る。
すると、相田さんがベッドの隣に腰かけていた。
「あっ相田さんっ!?」
「…元気そうでなによりだよ」
飛び起きた私を見て、相田さんは困ったような顔で笑う。
必死で頭を回転させて考える。
確か新入社員の歓迎会があって、たくさん飲んで…みんなを見送って。
それから、私はふと相田さんの顔を見る。
唇に鮮明な感触が蘇ってくる。
「私…やってしまいました…ね?」
「ほんとに、驚いたよ」
サーっと顔から血の気が引く。
「ごめんなさいっ!!!」
布団に頭を叩きつける勢いで頭を下げると、相田さんはハハッと笑う。
「気にしなくていいよ」
あまりに寛大な姿に、申し訳なさが募る。
しかし、キスされたにも関わらず『気にしなくていい』なんて。
わかってはいたが、あまり意識されていないようで少しだけ気が沈んだ。
「でも、少しだけ聞いてもいいかな」
「…はい」
「かっこいいって言ったのは、本当?」
「えっ」
真剣なまなざしで見つめられて、言葉に詰まる。
ドキドキと、心臓が鳴る。
「あの…本当、です」
「じゃあ、『好き』って言ったのは…本当?」
この手の男は
S系が有るかもね
連続行きは最高ですよね
どこを触られても行くから
読んでいて感覚が伝わりました
杏子 さん 2025年9月5日