中華版マイフェアレディ
中国・群雄割拠の時代、軍師の広安は行く当てのない女人・水蓮を拾った。「この娘を手駒に使おう」との目的で水蓮を育てる広安であったが、夜伽の指導を行うたびに、艶めかしくなっていく彼女を前に独占欲が募っていくのであった。
業務を終えて寝室に入ると、寝台の上で水蓮が私を待ち構えていた。
燭台のロウソクに浮かび上がる、彼女の端正な顔立ちは艶めかしいことこの上なく、思わずドキリとさせられる。
”この女人は、会うたびに美しくなっている”と驚きつつも、それを悟られないように、私は命令を下す。
「悪いですけどね…。今日は疲れているんです。椅子に座って見ていますから、自分で慰めてもらえますか?」
私の申し出に、水蓮は真っ赤になりながら口を開いた。
「そ、そんな…。いいです。広安様がお疲れならば、本日の夜伽の指導は無しで構いません…」
「あなたは誰に向かって意見してるんですか?ここに来る時、約束したでしょう?私の言うことは何でも聞くと」
そう言うと、ようやく観念した水蓮は「…はい」と言って、薄桃色の着物に手を差し込み、まずは胸元をはだけ、そのまま右手で胸を揉み始めた。
その煽情的な様子に思わずゴクリと生唾を飲みつつ、次いで指導を行う。
「上だけではダメですよ。空いた左手でちゃんと秘部も慰めなさい…」
「…広安様のいじわるっ…」
かつて私が「こうすれば男が昂る」と教えたのを忠実に守り、水蓮は澄んだ瞳を潤ませながら、こちらに色っぽく上目遣いを向けてくる。
”ああ…。水蓮は、本当に良い表情をするようになった…。本当は今すぐにでも、押し倒してしまいたい…!”
その表情にゾクゾクさせられながら、水蓮の女人器と愛液の織りなす「くちゅくちゅ」という淫らな音を聞きながら、私はこの美女を失うことを改めて恐ろしいと感じるのであった。
*****
水蓮を拾って、ちょうど半年経とうとしている。
武村様にお仕えする軍師の私が、勝利を収め戦場を歩いていた際に、このうら若い乙女を見つけたのだ。
”ずいぶんとみすぼらしい格好の女だな…。年齢は20といったところか…。だけど、よく見ればなかなかの器量よしではないか…”
28歳の私にとっては、若過ぎるが、何故か興味を抱き、そのまま彼女に声をかけた。
「そこの娘さん。一体どうしたんですか?いくら戦が終わったとはいえ、こんな場所に1人でいては危ないですよ」
すると娘はボンヤリした面持ちのまま「ここは一体どこ…?」と言い出したのである。
彼女いわく、自分がどこの誰なのか、どうしてここにいるのかすら分からないとのことだった。
おそらく戦に巻き込まれたショックで、記憶喪失に陥ったのだろう。
本来ならば同情すべきだろうが、根っからの策士である私の頭に浮かんだ考えはこうだった。
”なるほど。器量も良いし、身寄りも分からないならば、利用するには打ってつけだ。男好みの女に教育して、戦の手駒に使おう”
そう決めた私は「行く当てもなく、お困りでしょう。一緒に将軍の武村様のお屋敷に行きましょう」と言って彼女を誘ったのである。
案の定、路頭に迷った娘は「ありがとうございます」と言って、私の誘いに同意した。
企みが上手く運び、嬉しくてたまらない私は、一見穏やかな笑顔で口を開く。
「では、せっかくですから、あなたに名を授けましょう。白い肌と黒髪が、清らかで麗しい女人ですから、水蓮なんていかがでしょう?武松様の元でお世話になるからには、こちらの言いつけはちゃんと聞いてくださいね。ちなみに私は軍師の広安と申します」
「広安様ですね。分かりました」
こうして、水蓮はこの瞬間から私の手駒となったのである。
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