草食動物の逆襲 (Page 2)
彼の胸を愛撫しながら下肢に手をやると、既にズボン越しからも分かるほど彼自身が反応を示している。
直接触れようと部屋着のズボンを少し下ろして下着越しに彼自身に触れたところで、痛くはないけれど少し強めに両手首を捕えられてしまった。
「っ……そこ、までです…」
「でも樹、もうこんなに大きくなってる。私が気持ち良くしてあげ…っ…」
言葉の途中で視界が反転する。
彼にソファへ押し倒されたのだと、少し遅れて理解できた。
「…僕だって男なんです…見くびらないでください…」
私に覆い被さる彼の表情は悔しそうながらも欲情している時の色も滲んでいて、可愛らしいのに珍しく男らしさが垣間見えて胸が高鳴った。
そして服を捲り上げられ、直接私の胸に触れる彼の手はいつも冷たいのに今日は温かく、興奮してくれているのがよく分かる。
「っ……んっ…」
「声、我慢しないで…」
胸を揉みながら先端を捏ねくる彼。
自分で仕掛けた以上、反応してしまうのが恥ずかしく、口元を手で覆うとやんわりと手を外してくる。
こういう時、いつもの敬語が抜けるのがズルい。
大きく筋張った手は下肢に伸び、既に濡れている秘部に甘く蕩けるような刺激を与えられていく。
ひだに隠れた蕾を指で振動を与えるように触れられ、蜜壺に指が侵入しては淫靡な水音を立てながら内壁を幾度も擦り上げられる。
段々と迫り上がるような快感に飲まれ、思わず彼に縋ってしまった。
「あっ…ん、ぁぁっ…も、イっちゃ、う…っ…」
「…駄目ですよ。一人でなんかイかせません」
そう言うと彼は、私の中から指を引き抜いてしまった。
「ぁ、っ…な、なんで…」
「イく時は、一緒に……っ…」
滅多に見れない欲情に駆られた表情を浮かべ、それでも律儀に避妊具を着けてくれる彼。
私の体を強く抱き締めると、一気に熱く猛った彼自身が侵入してきた。
「っっあ…ん、ああぁっ……!」
「…っく……実里さん…一人でイったら駄目って…言った、でしょ…」
「はあっ…ぁ、はぁ…だって…樹が…急に入れる、から…っ…」
あまりにも急に挿入をされたものだから、私は呆気なく達してしまった。
いつもは挿入したあと、少し休ませてくれるのに今日は休ませてくれる気配はなく、すぐに動き始める彼。
「ん、あっ…ぁ、樹…っ…待って…」
「っ…待てない…挑発した実里さんが悪い…っ…」
揺さぶられるたび内側は、彼の脈打つ熱を感じてまたすぐに絶頂が近付いてくる。
「あぁッ…は、ぁ…また、イっちゃ、ぁ…っ…」
「っは……一緒に…イこう…僕も、もう…っ…」
一際激しく腰を打ち付けてくる樹。
目の前が真っ白になるような大きな快感の波が押し寄せ、私は樹に縋りつきながら共に絶頂を迎えた。
*****
「はあっ…はぁ……もう、珍しくがっつくからびっくりしたぁ…」
「…僕だって…好きな人に煽られたら…抑えられなくなりますよ…」
一緒に達したあと、ソファで寛ぐ私たち。
からかうように彼をつつくと恥ずかしそうに目を逸らし、何処か拗ねたような表情で嬉しくなる言葉をくれた。
それが可愛くて可愛くて顔中にキスをすると、真っ赤な顔で水を取りに行くと言ってそそくさとキッチンに消えていく樹。
毎日は怒られるかもしれないけれど、今日みたいに挑発してみるのも悪くないかな。
Fin.
レビューを書く