尽くして尽くして我儘聞いて

・作

キャバ嬢である真美は、自分の今までの常連客とは違う純粋な千景に惹かれて付き合い同棲を始めた。しかし、性経験が全くない純粋な千景は中々手を出してこず、痺れを切らした真美はある日、ついに行動を起こす。

高級ブランドのバッグや服、アクセサリー。

美味しいお寿司に焼肉、フレンチ、イタリアン。

在籍しているキャバクラでNo.1の私は、豪華な装飾品や食事に困ることはなかった。

それでも何処か気持ちは空虚で、多忙な時間がただ過ぎていく満たされない日々。

そんな日々がある時、少しずつ変わり始めたのは、ほんの2ヶ月ほど前のこと。

その日、店にやって来たのはいかにも初心者という感じの成人式を終えたばかりの男の子。

先輩に無理矢理連れられて、私が在籍する店に来店したという感じで終始緊張していた。

初回で次は無いだろうと思っていたけれど、その数日後に彼は再び来店した。

それからは、いつも私を指名してくれる。

凄くウブで、ちょっとからかいたくなるけれど、あまりに純粋な輝く瞳で見てくるものだから、他の客のように搾り取ることが出来なかった。

No.1の私を指名するためにバイトを頑張ってギリギリのところで来てくれる。

あまり売り上げにはならないけれど、私はこの子がお気に入りになってしまい、今では交際を始めて私のマンションで半同棲状態になっている。

「ちーちゃん、今日のご飯オムライスが良い〜」

「はいっ、良いですよ!すぐ作りますね!」

「ねぇねぇ、マッサージして〜」

「分かりました!ベッドにうつ伏せになってください」

ちーちゃん、もとい千景くんはこんなふうに喜んで私の我儘を聞いてくれる。

仕事仲間には、それもうパシリじゃん…なんて言われるけれど、私はちゃんと彼が好き。

でも、一つ不満がある。

それは、彼がなかなか手を出してくれないこと。

こっちが仕掛けると、真っ赤になって逃げてしまう。

そういうことに興味がないわけではなさそうだけど、純粋過ぎるのかもしれない。

私は痺れを切らし、強行突破することに決めた。

*****

「ちーちゃん、今日は私がマッサージしてあげる!」

「えっ!い、いえ!そんな申し訳ないです…僕がやりますよ!」

「いーの!今日は私にやらせて!」

「わ、分かりました…それじゃ、お願いします…」

戸惑いながら了承した彼をソファに座らせ、私は目の前に座り、彼の足を膝に乗せる。

「あ、足のマッサージですか…?尚更申し訳なくて…」

「いいんだって!足、疲れてるでしょ?」

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    真紀 さん 2025年10月10日

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