トップアイドルと秘密の逢瀬 (Page 2)

「さっきテレビで見てたよ!廉、すごくかっこよかった!」

「テレビの話はやめて!アレは偽物の俺、今菜々の目の前にいるのが本物なの!」

クールなRENとは違い、廉は天然で甘えん坊でかわいいのだ。

 

私だけが知っている廉の姿。

 

「廉、明日の仕事は何時から?」

「明日は13時に迎えが来るから、ゆっくりできるよ」

そう言って私のおでこにチュッと軽いキスをした。

「俺、シャワー浴びてくるわ」

そう言って廉はバスルームへと消えていった。

私はもう、シャワーは済ませてある。

たまにしか会えない、特殊なカップルの私たちにとって、今日のような時間はとても貴重なのだ。

やることといったら、ひとつしかない。
時間をめいっぱい使って、愛し合おうじゃないの。
私は今日の日を待ち望み、すでに体は火照っていた。

 

―――

 

「出たよー」

バスローブを見にまとい、濡れた髪もそこそこに、廉はバスルームから戻ってきた。

「おかえり」

私は廉に駆け寄り、胸に顔をうずめてスリスリする。

「わっ、ちょっ、待って!?」

廉は突然のことに驚いた様子だったが、私からしたら待ち望んだ時間なのだ。

「大好き。離れたくない」

そう呟いて一層強く廉を抱きしめると、私のお腹の辺りに、何やら硬いものが当たっている。

「菜々、早すぎるって…」

早すぎるのはアナタのイチモツでは?なんて口には出さないけど。
廉が私に反応してくれるのは素直に嬉しい。

「だって…久々だし、時間がもったいないじゃない」

私は真上を向いて廉の目を見つめた。

すると廉の右手が私の後頭部を抑え、強く唇を押し付けられた。
息をする間もなく、激しく、食べられてしまいそうなほど。

「口…あけて…」

言われなくとも私は廉を求めている。
歯列を緩めた途端、ヌルリと廉の熱い舌が私の口内を犯していく。

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