スタジオに響いた吐息と愛撫、彼の強さに抗えなかった私 (Page 4)
「……っ、ああっ……っ!」
熱いものが、湿った奥へ奥へと押し入っていく感触。
広げられ、貫かれ、奥を突かれるたびに、息が浅くなる。
「すごい……締まる……っ」
湊が低く呻くように言い、彼女の腰をぐっと抱き込む。
彼の動きは最初こそゆっくりだったが、徐々に勢いを増し、熱を帯びたそこをかき回すように深く突き上げてくる。
「……っ、そんな……っ、だめ、もうっ……!」
甘く濡れた音が、スタジオの暗がりに何度も響いた。
沢村の動きが次第に激しさを増し、肉の奥を打つたびに、彼女の声がかすかに漏れる。
「……っ、深い……っ、もう……だめ、ああっ……!」
「じゃあ、もうちょっとだけ……」
彼の声はやさしく、それがまた残酷だった。
スタジオの暗闇に、衣擦れと水音と、交わるたび高まる彼女の吐息が重なる。
拘束されていた手がついに解かれた瞬間、美咲は力なく前に倒れこみ、沢村はその腰を掴んで、さらに奥へと達した。
「……っ、イきそう……っ、やだ、もう……っ!」
そのとき、彼の動きがひときわ深く、重くなった。
次の瞬間、美咲の身体がびくりと跳ね、全身が痙攣したように波打つ。
絶頂。
美咲は床に膝をつき、ただ、乱れた呼吸のまま動けなかった。喉奥に、快楽の名残がまだ震えていた。
沢村もそのまま彼女の背に額を預け、しばしの沈黙が二人を包んだ。
暗いスタジオに、ふたりの痕跡だけが光と影になって、床にぼんやりと残っていた。
淫靡で、静かで、そしてどこか儚い風景。
やがて、沢村が優しく後ろから抱きしめるように彼女を支えながら、ぽつりと言った。
「……ごめんなさい、縛ったの、きつくなかった?」
「……ううん。平気」
「ほんとに?」
「……うん。……ちょうど、よかった」
背中に添えられた腕の温度に、美咲は目を閉じた。
だがその温もりの中で、現実が少しずつ戻ってくる。
――私、なにをしてるの?
時計の針は、もうすぐ午前1時を指そうとしていた。
美咲はゆっくり立ち上がり、乱れたブラウスを整え、濡れた太腿をハンカチで拭った。
沢村も静かに服を直している。
「……オンエア、問題なかった?」
「え?」
「……って、言っておかないと。切り替えられないから」
沢村は少し笑った。
「中条さん、やっぱりかっこいいですね。そういうとこ」
「やめて。……本気で、褒めないで」
「でも、本気ですよ。……また、会える?」
その問いに、美咲は答えなかった。
ただ、静かにスタジオのドアに手をかける。
そのとき――廊下の先から、かすかに“足音”がした気がした。
ゴム底の靴が、床を滑るように鳴っただけだったが、それだけで心臓が跳ねた。
「……誰か、いた?」
「……さあ。気のせいじゃない?」
「……監視カメラ、大丈夫だった?」
「……中条さんが“録画されない時間帯”って、言ってたじゃないですか」
美咲は一瞬、眉をひそめた。
たしかに、そう言った。でも……沢村が、先にそれを教えてきたはずだ。
どちらの記憶が正しいのか。
誰かが見ていたのか。
それとも、ふたりのどちらかが嘘をついているのか。
なにも答えはない。
「……おやすみ、湊」
「また、近いうちに」
すれ違いざま、沢村が彼女の耳元で囁いた。
「次は、もっとちゃんと縛りますから」
その声に、背筋がぞくりとした。
スタジオを出た瞬間、冷房の風が背中に触れ、肌が粟立つ。
まるで――
誰かに、見られているかのように。
Fin.
これって?
話題になっている
放送局の話ですか?
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美奈 さん 2025年5月27日