姉が酔い潰れた夜、姉の彼氏とエッチな雰囲気になってしまった妹。罪悪感は次第に快楽へと変わっていって… (Page 2)
立ち上がった私の手を掴んで、大翔が力を込めた。
私はバランスを崩し、ベッドに座っていた大翔の膝の上に乗ってしまった。
「わ、ごめん!」
慌てて立ちあがろうとする私を、大翔はどうしたわけか後ろから抱き止めた。
「ちょ…っと。大翔、酔ってる?」
「うん。酔ってる」
私は笑って動揺を隠した。
「梨沙と間違えてるでしょ?私、梨名だよ(笑)」
大翔の腕がきゅっと締まって、ちょうど、うなじあたりでスンと匂いを嗅がれたのがわかった。
「梨名…覚えてる?」
さっきよりも甘い、ねっとりとした声が少し掠れてドキッとする。
「ねぇ、もう酔っ払いすぎ。放して」
どうにか大翔の腕の中から逃げ出そうとするが、大翔は少しも動じなかった。
「じっとして」
「ちょ…そうやって、耳元でささやくのずるいよ?」
彼の息が少しずつ上がっていくのがわかるたび、私はなんとか冷静になろうと試みた。
はなそうとしない大翔の指を一本ずつ剥がそうとしても、意外としぶとい。
「こら(笑)梨名、抵抗しないで。力入れんなって…チュ、チュ…」
不意に冷たい感触が触れ、私の体はピクンと反応した。
「や…やめ、て」
「俺と、やった後、何人とやったの?」
「…ふざけないで、ん、や…」
彼の冷たい唇とその間から突き出てくる熱い舌先は、まるで生き物のように私のうなじから首すじまでおりてきて、くすぐったい。
「ん、…ぁ、大翔、だめっ」
彼の顔を覗き見ると、とろんとした目をして夢中で口づけている。
きっと、ただのイタズラだよね?
初体験のときもそうだった。
キスしてみる?舐めてみる?
そうやって、始まった。
「んん…ねぇ、私、これ以上されたら…ダメになっちゃう」
「…いいよ。ダメになってよ。俺はもう我慢できない…梨名、こっち向いて」
大翔の瞳は黒よりちょっと薄い茶色、私の好きな瞳の色をしてる。
ドア越しに少し聞こえる可愛らしい梨沙のいびきが、私を大胆にさせる。
ここには大翔と二人きり。
何があっても、誰にもわからない。
ふたりの唇が重なると、私は歯止めがきかなくなって、大翔の分厚い唇を思う存分味わった。
「チュックチュ…んん、はぁ、ん」
「…はぁ、くちゅ…梨名、こっち来て」
大翔は楽々と私をベッドに寝かせ見下ろすと、意地悪そうに微笑んだ。
「ねぇ、あの時みたいに、好きって、言って?」
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