彼氏と同じ顔した双子の弟に寝取られます (Page 2)

なんだかよくわかないうちにとんとん拍子に話が進み、双子の間で条件が話し合われた。

気が付けば、

唇へのキスはしないこと
見えるところにキスマークはつけないこと
心身を傷つけるのは絶対ダメ

という約束が交わされた。

「待って、私の拒否権は?」

「え、そんなに嫌がられるとか傷つくわー。健と同じ顔なのに。そうだよな、桃花、俺の事は別に嫌いじゃないけど好きじゃねぇもんな」

「いや、そういうわけでは…。隆自身に無関心ってことはないけど、健とは好きの種類が違うだけで」

そんなに露骨に傷ついたみたいな顔で胸を押さえないでほしい。そういう所本当に健そっくりで、健傷つけてる気持ちになる。結局二人になだめすかされ、シャワーを浴びてくることになった。シャワー終わったらバスタオル一枚だけ着てと懇願され、バスタオルを一枚だけまとった状態で隆のシャワー待ちだ。ベッドに座る私に健が軽く頭を下げる。

「ごめんな、俺のわがままで」

でもやめるとは言わないんだな。そうだった、健は言い出したら聞かない頑固なところがあった。隆の方は柔軟な考え方してる。今回はその性格が私にとってあまり喜ばしくない方へ合致している。健の言葉に私は軽くため息を吐いた。

上半身裸の隆がまだ少し濡れている髪を拭きながら部屋のドアを閉めて、私の隣に座る。

「悪い、遅くなったー。つか、俺昨日言ったじゃん、シャンプーの詰め替え用入れといてって。途中で取りに行く羽目になったじゃん。それで遅くなったんだけど」

「あ、忘れてた。補充サンキュー。その代わりといっちゃなんだけど、コレ。桃花お気に入りのスキン」

いつ買ったのか、健が隆にポンと投げ渡した。それに適当な返事をしながら、フィルムをはがし、箱の口を開ける。隆がリモコンで蛍光灯を消し、白熱灯のライトに切り替える。蛍光灯より明るさがぐっと下がった部屋で、隆が私の頬にキスをした。

「桃花、ちゃんと俺のこと見て」

耳元でささやかれそろそろと目線を上げる。私をじっと見つめている隆と目が合って、心臓が嫌な音を立てた。首筋や鎖骨にキスされて、私の体では隆を支えきれずベッドに倒れこむ。必然的に押し倒される形になった。隆がそっとバスタオルをほどき、あらわになった体が白熱灯に照らされ、隠すように体をよじった。

「別に初めて見たわけじゃないじゃん。何なら、ベビードール着て健誘ってるのも見たし。ドアちょっと開いてた。目の毒だ、俺の理性まで飛ぶかと思ったよ。俺の理性に感謝して」

その辺は身に覚えがあり、何も言い返せず黙り込む。それは私の好み云々ではなく健の好みなんだけど。
今更無駄だとも言いたげに胸もとにキスされた。

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