聖女様のお仕事 (Page 3)

そっとドアノブに手をかけて、開けるとそこには、既に2人の男が待ち構えていた。男たちの目がギラリと光る。
アルフォンスに比べると少しワイルドな顔立ちだが、とはいえ現実離れした美形に違いなかった。

そして言葉通り、二人とも筋肉質なのが一目でわかった。一人は筋骨隆々の大男で、もう一人はもう少し細い、とはいえ何かスポーツをしているような体型だ。
二人は薄手のバスローブのような服を着ていたが、身体つきははっきりと透けて見えていた。

(す、すごい…これは期待できるかも…?)

ごくりと唾を飲み込んだ瞬間、一番手前にいた筋骨隆々の坊主頭の男の浅黒い腕が伸びてきた。その男は上腕と肩が特に鍛えられているようで太かった。そして私の両手首を掴むと、壁に押し付けられる。そのまま男は私の唇に吸い付いた。

舌先で唇をつつかれたので軽く舌を出すと、男はその舌先をちろちろと舐めた。
数秒ほどそうして男は顔を離す。

「いきなりすまなかった。俺はカインという。やっと聖女様にお会い出来たので、つい」

意外と優しい口調にふっと緊張が緩む。

「兄貴はせっかちだからなぁ。聖女様、こちらへ」

後ろの方にいた、少し細身のシルバーブロンドの髪を後ろで一つ結びにしている男が答える。こちらは坊主頭の男、あらためカインよりは細いが腕も脚も隙なく引き締まっている。

「私の名はジークフリート。よろしくお願いしますね」

そう言うとジークフリートは、私をベッドのフチまで連れて行くと、そこに腰掛けさせた。抱えたままのポットをベッド脇の小さなテーブルに置いた。

「さて、それではお願いしようかな」

ジークフリートは私の前で膝をつくと、丈が短すぎて既にあらわとなっていた太ももに手を這わせた。つつ、と指を滑らせると下着を身に着けていないのですぐに茂みへとたどり着かれてしまう。

「ああ…ここがもう濡れている」

「あっ」

ぐちゅり、と水音を立てて彼の長い中指が奥へ入り込む。くぷり、と空気を含んだ音がする。
先ほどの力強いキスですっかり濡れてしまっていたことを知られてしまい、さすがに恥ずかしくなる。

「俺の方もお願いしますよ」

カインがベッドに上がると、私の顔の近くに下半身を寄せた。

「うわぁ…」

思わず声が出るほどの大きさだった。目の前にあるソレは赤黒く、血管が浮き出ている。
先程のアルフォンスの言葉を思い出す。体液。ということはそういうことなのだろう。

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