官能表現を手に入れたいある漫画家の話 (Page 5)

思わず言い訳をしたくなったが、少し考える。

(良いなと思っていた上司が触ってくれたなら、こんな感じなのかな?)

そう思えば、さらに胸は高鳴った。
今度は、布地ごと入口へ浅く指を入れられ、ゆっくりと抜き挿しされる。

まるで擬似的な挿入に身体が歓喜しているようで、私は声を抑えられない。しばらくすると彼は私の腰の下にクッションを差し込み、脚を開かせた。
私は羞恥心に震えながらも、抵抗しなかった。

高岡さんの視線と荒くなってきた息遣いを感じた。

私は、はしたない姿を見られているという事だけでめまいがするほど興奮していた。彼の指が下着の横から入り込む。吐息がかかったと思うと、舌先が突起に触れた。つん、つんともどかしい愛撫が繰り返される。自覚できるほど愛液があふれだし、お尻の下までじっとり濡れているのが分かる。

(ああ、早く欲しい…)

私は無意識のうちに、腰を動かしてしまう。高岡さんはそんな私からいったん顔を離した。

「どうです、何かつかめそうですか?」

「え?は、はい…。多幸感とか、ドキドキする感じとか…」

私は言葉を振り絞りながら、今の感情を伝える。

「それは、良かったです。私が宮地さんに描いてもらいたいことそのものですから」

その言葉を聞いて、私は焦った。まさか、ここで終わるつもりなの?

高岡さんは私に目隠しをしていたネクタイをほどいた。急に差し込んできた光に目が慣れず、何度か瞬きをする。ようやく焦点があったとき、目の前には上気した顔で、シャツの前を開けた高岡さんがいた。

「これで終わるなんて言いませんよね?」

慌てる私に、高岡さんはほほえんだ。

「どうしてほしいですか?」

それを聞くのか。高岡さんの顔は優しいが、何を考えているかよく読めない。

「あの、できれば最後まで…お願いします」

私は消え入るような声で懇願した。
もう、恥ずかしさよりも欲求の方が勝っていた。

「もちろんです」

そう言うと、高岡さんは私のショーツを下ろし、自分のベルトに手をかけた。
ズボンを脱ぐと、ボクサーパンツを押し上げるように勃起したものが現れた。

(すごい、大きい…)

私は思わず息を呑む。高岡さんは私の両脚の間に入ると、覆い被さるような姿勢になった。
彼のものが、私の秘所にそっとあてられる。そして、そのままゆっくりと入ってくる。既に十分すぎるほど潤っていたそこは、なんの抵抗もなく受け入れていく。

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