君はもう僕のものだよ… (Page 2)

瀬尾くんは、はっきり言ってイケメンだ。
身長も健より高く、スラッとしている。
無邪気な健に比べて、クールな雰囲気でモテそうに見える。
でも、ずっと彼女はいない。
健の話によると、一年のときに少し付き合った女子もいるようで、女に興味がないわけではないらしいが…。

*****

瀬尾くんの部屋のインターホンを鳴らすと、すぐにドアが開いた。

「あ、早川さん、来てくれてありがとう。アイツよく眠ってる」

「ホント、ごめんね」

小声で挨拶を交わし、ドアを閉めて鍵をかける。
瀬尾くんの家は久しぶりだが、勝手はよく知っている。

「もしかして瀬尾くんのベッド占領してる…?」

リビングの奥の部屋をのぞくと、誰もいなかった。

「…?」

戸惑って振り向いた瞬間、瀬尾くんが私をベッドに押し倒してきた。
そして、タオルか何かで私の両腕を後ろで拘束してしまった。

「瀬尾くん!ちょっと!何これ!?健はどこにいるの!?」

ジタバタしながら両腕の拘束をほどこうとしたがムダだった。

「健はもう車で送っていったよ。今頃熟睡してるだろうな」

「だって…!さっき…!」

わけがわからず取り乱していると、瀬尾くんは手ぬぐいのようなもので口枷をしてきた。

何も話せなくなった私は恐怖に襲われ、涙がこぼれてきた。

「早川さん、嘘ついてごめんね…でも健のことになると何も考えずに飛んでくるんだね」

話しながら彼は、麻縄で私を縛り始めた。
痛くも苦しくもなかったが、縄がブラウスを着た身体にキツく食い込んでいくのを感じた。
暴れて抵抗したが、器用ですばやい手つきにはかなわなかった。
上半身は2ヵ所、下半身はスカートの上から膝を縛られた。

彼は姿見を持ってきて、目の前に置いた。

「早川さん、ほら、見てごらん」

鏡には、まるで監禁映画のワンシーンのような光景が映っていた。
ベッドに寝かされた女が、全身を緊縛され、口枷を施されている。
その表情は恐怖に引きつっていた。

瀬尾くん、どうしてこんなことするの…?

声にならない心の叫びを察した彼は囁いた。

「早川さん…僕は君を傷つけるつもりはないんだよ」

彼の表情はいつもと変わらず…いや、むしろ優しかった。
私の頭を撫でながら、続ける。

「ただ、もう自分のものにするって決めた、それだけ」

穏やかな表情とは矛盾するような、恐ろしい発言だった。

「これからは、健じゃなくて、僕を見てほしい」

何言ってるの?
瀬尾くん、おかしくなっちゃったの…?

怖くて、涙がどんどん溢れてきた。

その涙を優しく指で拭き取りながら、彼は囁く。

「大丈夫、何も怖くないよ」

公開日:

感想・レビュー

1件のレビュー

君はもう僕のものだよ…のレビュー一覧

  • アレ😍

    私の青春時代に同じ体験をしました
    昔を思い出して濡れてきました
    さて どうしましょう😉

    1

    さん 2022年9月22日

レビューを書く

カテゴリー

月間ランキング

  1. マッサージの施術中にいやらしく胸を揉まれ犯される

    黒子せな56199Views

  2. 満員電車で痴漢に遭い、そのまま公衆トイレで…

    黒子せな49031Views

  3. 官能小説を読んでいるのが男友達にバレました

    十月夏葵40392Views

  4. 大好きな彼氏に嫌われたくなくて、執事に頼んでエッチなレッスンはじめました。

    八代もも24704Views

  5. 別れた元カレの部屋で二人きり。心の中で彼女に謝りながら今夜だけの関係を求めたら…

    八代もも23641Views

  6. 止まらない振動に快楽堕ち

    天音澪莉15974Views

  7. 愛し合って、ぬくもりを。

    天音澪莉15226Views

  8. 媚薬を盛られて仕方なくワンナイトのつもりだったのに…

    baisu13068Views

  9. ホテルで責めつくされる、彼との秘密の夜。

    猫猫にゃん12589Views

  10. アプリで知り合った10歳年上の男性と初めての中イキ

    黒子せな12448Views

最近のコメント

人気のタグ

クリトリス クンニ 愛のあるSEX キス 愛撫 ちょっと強引に クリ責め 我慢できなくて 思わぬ展開 乳首 指挿れ イキっぱなし 乳首責め ラブラブ 働く女性 ベッド以外 潮吹き 彼氏 いじわる 胸きゅん フェラ 言葉責め 好きな人 中出し 年下クン 年上の男性 ちょっと過激に スリル OL 挿入なし

すべてのタグを見る