歪んだ愛に縛られて

・作

図書館でひとめぼれした怜(れい)と、週末のたびに愛し合う関係になった沙那(さな)。身も心も縛られて、怜の与える快楽に溺れていく。怜の歪んだ愛が作り出す、静かで温かくそして倒錯している2人の世界をどうぞ。

仕事の資料を探しに来た図書館。
窓際の席で独り、本を読む姿に目を奪われた。

長くて綺麗な指が、音を立てずに本のページをめくる。
彼の少し伸びた前髪が眼鏡のレンズに触れた。

整った顔立ちに思わず見惚れてしまう。

ふと、彼が顔をあげこちらを見た。
目が逸らせない。

1秒が長く感じられる。

「こんにちは」

透き通った声に優しい笑み。

「…こっ、こんにちは」

思わず声が震える。

眼鏡のレンズに夕日が映った。

(彼の見る世界は、どんな色をしてるんだろう…。)

恋に落ちる音が、確かに、した。

*****

「沙那、おいで」

怜さんはいつも、ベッドに誘う時とびきり甘い声を出す。
まるで誘蛾灯のように。
その声を聴くと私は、フラフラと吸い寄せられてしまう。

「沙那、会えなくて寂しかった?」
「寂しかったです」

私たちの週末の夜は、怜さんの確認から始まる。

服を脱がされて、ベッドボードを背もたれにして脚を開く。

「沙那、今週もちゃんと我慢できた?」
「はい、怜さん」
「良い子にしてたんだ?じゃあご褒美をあげようね」

そう言うと怜さんは、キスをしてくれた。
触れるような口づけが、やがて熱くなり、舌が絡み合う。

「んっ…」

舌を吸われて、甘噛みされて。
頭がボーッとする。

乳首を触られて、甘い痺れが走る。

「あんっ」
「沙那は本当に敏感になったね」

嬉しそうな怜さんの声。

「怜さんがいっぱいするから…」
「沙那が可愛いのがいけないんだよ」

「あぁっ」

乳首を吸われて、嬌声が漏れてしまう。

舐めて、吸われて、指で弄ばれて。

「あんっ、あんっ、あぁ…」

口がだらしなく開き、涎が垂れた。

「沙那の乳首、大きくなってきたね」

チュッと大きな音をたてながら、乳首を吸い出される。
強い刺激に腰が浮く。

「あぁっ、あっ」

乳首が色付き、大きくなる。

「可愛い。沙那、可愛いよ」

そう言いながら怜さんは、クリトリスに指を伸ばしてきた。

「こっちも、沢山可愛がってあげるからね」

「あぁ…」

ひと撫でされただけで、だらしない声が出てしまう。

「本当に沙那はここが好きだよね」

怜さんは嬉しそうに、乳首を吸いながらクリトリスを扱く。

「あんっ!あんっ、ダメ、ねぇ」

強い刺激に腰が動いてしまう。

「ダメ?じゃあもっと好きなことしてあげようね」

クリトリスに生温かい感触がした。
最初は優しかった刺激が、だんだん激しくなる。

「ねぇ、ダメ!ダメなの怜さん…」

哀願する声に応えるように、刺激が加えられる。

クリトリスを剥かれて、吸い出された。

「ひぅっ!ひぃっ」

リズミカルに吸われて、腰が止まらない。

「お願い、怜さん、お願いだからぁ」

自分の声じゃないくらい甘ったるい声が出る。

「ん?もっと?」

クリトリスを甘噛みされて、甘いしびれが全身に広がった。

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