枯れたヤドリギの下でキスをする

・作

わたしと桜子は学園内で1番仲がよい。卒業まではずっと一緒にいられると思っていたが、ある日桜子に突然退寮の連絡が届く。いけないとわかっていても、体を合わせることで彼女の涙が止まるなら、いくらでも、わたしは神に背くよ。

12月25日 ヤドリギの上で。
             小宮寺桜子の回想。

クリトリスを唇で甘噛みされた。

「あぁ……ぁん……ぁっ!」

ちゅっと吸い上げられると、声を抑えることができない。

「は……ぁぁん、だめ……そんなとこ舐めないで…きたない………」

あなたの綺麗なお口をこんなことで汚さないで。私の秘部に埋まる顔を手で突っぱねて制止する。

「桜子………」

「ん……っ、私、ばかり気持ちよくなっては、ずるいじゃない?次は実梅も一緒に……。ね?お兄様……ぁ」

しぶしぶ了承、という顔だ。顔に出やすいの、知ってる?

脚を交差させ、お互いの手指も絡め、ぎゅっと近寄る。

このまま、あなたとひとつになりたい。

交差させるように脚を絡めることによって、より密着し、私の性器の上にあなたの剥き出しの性器が当たる。

蜜部をくっつけ合ったまま、そっと腰を動かす。

私の愛液が彼女のにも移り、動くたびにくちゅくちゅと淫靡な音が響く。

敏感なところ同士が、腰を動かすたびに擦れ合う。

気持ちいいのか、彼女の腰もゆっくり揺れはじめた。

「実梅……かわいい……は…ぁ…っ、きもちい?」

腰を互いに動かすことによって、小陰唇のビラビラやクリトリスが擦れ、頭が真っ白になりそうだ。

「ぁ…きもちいぃ……ぁ…ぁあ…ん……ぁ!」

ビクビクと全身をヒクつかせる。

私でイッてくれたの?

かわいい、かわいい。涙目のあなたの顔に、鼻先を近づける。私があなたにキスをすると、あなたは可愛らしく舌を交えてくれた。

まだお互いに蜜部を重ね合わせながら、舌を絡める。

ひどい私は、このままあなたが私で壊れて狂ってくれればいいと思っている。

手に入らないのなら、あなたが誰のものにもならなければいいのに。

嘘、嘘です。

我らが神は……よしとしていない。

神様。私のことは許さなくていいから、彼女のことは許してあげて。そしてどうか彼女に祝福を授けて。

あの子は私にだまされてたの。

私はずっと、あなたの優しさにつけ込み、利用している。

ごめんね、ごめんね。愛しているわ、お兄様。

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