クズ男だってわかってるのにセックスが良すぎて離れられない

・作

ルックスが良くて女の扱いに慣れているユウヤ。一度は付き合ったものの、真剣なお付き合いがしたいと別れたはずだった。なのに、どうしてもユウヤとのセックスが忘れられない…。もう会っちゃダメだってわかってるのに、濃厚なセックスが良すぎて離れられないの!

「来ちゃった、なんか食べるものある?」

金曜日の夜、元彼のユウヤがまた我が家にやってきた。

断ったものの、結局は家に上げてしまう。

少し長くなった髪。

付き合っていた時もそうだったけど、ユウヤはオシャレなことには無頓着だ。

無頓着なくせに、何を着てもカッコイイ。

それもそのはず。

ユウヤは私の理想通りのルックスをしている。

そんなイケメンに告白された時はうれしくてうれしくて、何度も泣いたほどだった。

しかし、ユウヤは基本的にだらしない。

それは、女に対しても同じだった。

生活も、女に対してもだらしないイケメン。

まさに沼。

いずれ結婚して、一緒に暮らして…そんな毎日が想像できない。

だからユウヤと別れたはずだった。

でも…別れてからもユウヤを受け入れ続けている。

むしろ、嫉妬ばかりしていたあの頃より、今の方が関係は心地よい。

それに、何より…ユウヤとのセックスが良すぎて、離れられないのだ。

二人で軽く食べた後に、一緒にソファに座る。

もう、我慢できない…。

私は、ユウヤの方に少し近付いた。

「今、エッチなこと考えてるでしょ?そうだったらうれしい」

胸がキュンとする。

エッチなことを考えているって見透かされているのも、それをうれしいって言われるのも、妙にキュンとしてしまう。

「可愛いなぁもう」

チュッ。

軽いキスの後、私の目を見つめるユウヤ。

我慢しているのに、ダメなのに、腰が動いてしまった。

これが、パブロフの犬現象?

ユウヤに見つめられると、腰が動き出してしまう。

濃厚なセックスを思い出してしまうのだ…。

腰がぐいっと引き寄せられ、キスが激しくなる。

でも、舌が入って来ない。

もどかしくてもどかしくて、涙が出てくる。

この人にはかなわない。

全てを受け入れたいし、受け入れられたい。

そんな気持ちで胸がいっぱいになってしまった。

「仕方ないな、エッチだよね本当に」

その言葉が合図になったように、舌が入ってくる。

決して激しくないのに、濃厚なキス。

ねっとりと口内を犯すようなディープキスに、体だけではなく心も震えていく…。

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