大好きなお兄ちゃんと久々の再会。秘めていた思いが燃え上がって…

・作

蕾はお兄ちゃんが大好き。就活のためにお兄ちゃんが一人暮らしをしているマンションに上京してきた。そこで湧き上がるのはお兄ちゃんへの思い。抑えきれなくなった蕾はお兄ちゃんに抱きついてしまう。そしてお兄ちゃんは蕾を…。

暗くなった時間、駅の改札の外で、その人は私を待っていてくれた。

「ひさしぶり、優お兄ちゃん!」

「蕾、ひさしぶり」

お兄ちゃん。大好きなお兄ちゃん。

今年はお正月にも帰ってくれなかったからもう一年以上ぶりになる。

お兄ちゃんが上京しちゃってからもう四年が経った。

私はずっと寂しくて、大学は地元の大学に行ったけど、就職は絶対お兄ちゃんの近くでするって決めてたんだ。

「なんだ。私服で来たのか。どうせスーツ着るんだから、スーツで来ればよかったのに」

「えへへ」

お兄ちゃんは乙女心がわかってない。

せっかくお兄ちゃんに会えるのに、リクルートスーツなんて色気のない格好できるわけない。

「夕飯、ここらで食べてからマンション行くだろ?俺んちろくな材料ないし」

「はーい」

ここで「私が作るよ」なんていえたらいいのだろうけれど、それほどの技量が私にはない。

ファミレスで適当に夕食を済ませて、お兄ちゃんのマンションに歩いて向かう。

お兄ちゃんのマンションの室内はざっくり片付いてた。

人が来るから片付けたってのが丸わかりな物のしまわれ方に私は苦笑する。

「蕾、お風呂先入る?」

私の荷物をロフトに押し上げながら、お兄ちゃんがたずねてくる。

「…ううん、先入って、お兄ちゃん」

「わかった」

お兄ちゃんは特に気にした様子もなくさっさとお風呂に向かってしまった。

「ふー……」

思い切り息を吐く。

私はお兄ちゃんが大好き。

ただの妹としてじゃなくて…女として、お兄ちゃんが好き。

お兄ちゃんがお風呂に入ってる。

そう思うとフラフラとお風呂場の前まで私は歩いていた。

お兄ちゃんがこのドアの向こうにいる。

私は服を脱ぎ捨てた。

「お兄ちゃん…」

「蕾!?」

裸の体に泡をつけたお兄ちゃんが驚いている。

私の突き出た胸を、キレイに剃られたツルツルの下半身を、お兄ちゃんが見てくれる。

「な、何!?どうした?」

慌てて私から目をそらすお兄ちゃん。

「お兄ちゃんと久し振りにお風呂入りたいな…」

「久し振りって二十何年ぶりだよ…」

お兄ちゃんが困惑しながら股間を隠した。

でも、私はもう見た。

大きくなったお兄ちゃんのそれを。

「ね、お願い…」

そういいながらお風呂場に入る。

泡だらけのお兄ちゃんの体に自分をくっつける。

厚い胸板に私の胸がむにっとくっついた。

「ね、お兄ちゃん、私、大きくなったでしょ…?」

「あ、ああ…」

お兄ちゃんの頬が上気しているのはお風呂場だからじゃないだろう。

「ねえ、だめ…?」

「だ、だめ」

「どうして?」

「だって、俺たちは兄妹で、こ、こんなこと…」

「私は、お兄ちゃんのこと、好き」

「…!」

「お兄ちゃんは私のこと、嫌い?」

「嫌いじゃ、ない」

「よかった」

私が微笑むと、お兄ちゃんは行き場をなくしていた手を私の背中に回した。

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