彼に覗きがバレまして (Page 3)

「あ、あのぅ」

「ん?」

「これは一体、どういう状況なんでしょうか…」

野々原さんは後ろ手で書庫の鍵を閉めると、私を壁に追いやり。

物凄い至近距離に顔を近付けてきた。

イケメンは、匂いもステキなんですね。って、言ってる場合か。

「俺、大場さんに興味湧いちゃった。ちょっと触らせてくれない?」

涼しげな目元で、上から下まで私を舐めるように見つめる。

雄って感じの表情に思わずドキッと…

じゃなくて。

「だって野々原さんは市川主任と…」

「あぁ、お互いちょっとした遊びみたいなもんだから」

「あ、遊び」

「それに俺、元々は女の子が好きだし。男と関係持ったのは、市川主任が初めて」

「あ、そ、そうなんですね」

「ってことで」

野々原さんがいきなり、私の首筋をペロッと舐めた。

「ちょっ、何するんですか?」

「何って、セックス」

なんでよ!

「大場さん、俺のことエロい目で見てたんでしょ?」

「見てましたけど、それは二人の絡みをですね…」

「ふはっ、認めた」

楽しそうに笑って、それから私の腰辺りに手を這わせた。

「やっぱおもしろい。抱かせて」

「だから意味わかんないですって!」

「興味が湧いたら、とりあえず抱いてみたくなるタチなんだよね俺」

知るか!ていうか、市川主任との時は受けっぽかったじゃん!何で今は強引なの!

抵抗も虚しく、薄手のニットを上にめくられて。一緒にブラまでたくし上げられて、やわやわと揉まれる。

「ちょっ、ホントにやめ…っ」

「実は嫌じゃないでしょ?じゃなきゃ、あんな熱心に覗かないって」

「だからあれは…」

喋ってる間も、優しい手つきで揉みしだかれる。両方の先端をキュッと同時に摘まれて、思わず甘い声が漏れた。

「やば、可愛いじゃん」

「…もっ、野々原さんのばかぁっ」

「もっと言って」

耳元で甘ったるくそう言われて、全身の力が抜けた。

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