白い海に溺れて (Page 4)

人間には理性があるというのに、今の私はまるで獣だ。

私は先生を診察台の上に押し倒し、馬乗りになりながら白衣のボタンをひとつひとつ、急ぐように外していく。

先生は、まるでこうなることを見越していたかのように、冷静に、でも少し雄の目をして私を見ていた。

私はその先生の目にゾクゾクし、先生のはだけたシャツから手を潜り込ませ、少し硬くなった二つの頂に優しく触れながら、キスをする。

メガネのフレームがカチャリと音を立てた。

「先生…っお願いです。触ってください」

私はそう言うと、先生のゴツゴツとした大きい手を自身の胸に導いた。

「脱がないと、触れないでしょう?」

先ほどの催眠術をかける時よりも、抑揚のある、少し鋭い声で先生は言った。

私はその声の導かれるまま、ワンピースのボタンを外し、下着も脱ぎ、先生の上に馬乗りになった状態で一糸纏わぬ姿となった。

「もう、我慢ができないんです」

「何を我慢ができないのですか?」

「体が、気持ちよくなりたいって…」

本来ならば、キスをして胸を触って、そして秘部へと順々に溶かしていくセックスが推奨されるのに、今の私はとにかく体の疼きを鎮めたかった。

先生の指を自身の秘部に押し付けると、腰をグラインドし、擦り付ける。

先ほどの催眠術にかかった際に見た夢のせいで、私のそこはすでに蜜が溢れていた。

「あぁっ先生…もっと、もっとしてください…っ」

先生は、私のお願いを聞き入れてくれたのか、指についた粘液を少し広げて、ゆっくりと私の中に2本指を沈めていく。

その指はとても熱く、私の気持ちがいいところをゆっくりと探っていく。

クイッと曲げられたところで、私の体には電気が走ったように痺れが伝わった。

「ふふっ…大田さんは欲望に素直な体だ。僕の声に耳を澄ませて。そのまま、もっと気持ちよくなる。今からあなたのここをゆっくりと擦るから」

先生はその言葉を皮切りに、私の気持ちがいいポイントをゆっくりと指で揺さぶった。

激しく動かしていないはずなのに、先生の甘い声が脳に刻み込まれて、私は今までにない気持ちよさを感じ、首をのけぞらせる。

「先生っ…気持ちいいですっ…もうイッてしまいそうで…あぁ!」

びくり、と下半身が収縮し、足の指がピンと張り詰めた。

頭の中が真っ白になり、何かが弾けたように、私はガクンと力が抜けて先生に覆い被さるように倒れ込む。

「大田さん、施術はまだ終わりではないですよ…?」

先生はそういうと、私の背中側から手を回し、自身のズボンから熱くなった自身を取り出すと、そのまま力の抜けた私の秘部にあてがった。

「今日はよく眠れますよ。気持ちがいい、という感覚にだけ集中して。気持ちよくなったら、そのままその感覚に身を預けて」

硬くなった先生のものがゆっくりと私の肉壁を割き、めり込んでくる。

久しぶりの感覚に、私の体の細胞のひとつひとつが歓喜しているような感覚になった。

「あぁ…ううぁあ!」

先生は私の腰を掴むと、そのまま下からゆっくりと私を突き上げる。

私は先生に倒れ込みながら、言葉にならない甘い声をあげた。

先生の心地よい律動が私の奥のポルチオを揺さぶり、重い快感が頭の中を駆け巡る。

それは波のようで、一定のリズムなのに所々強弱があり、私の息遣いにシンクロしているようだった。

徐々に頭の中が真っ白になり、モヤがかかり、私はより一層声を張り上げる。

「も…だめ!先生!気持ちが…よすぎてっ…うあああぁあ!」

ガクガクと痙攣しながら、私の体は収縮し果てたというのに、先生は動きを止めてくれない。

私の腰をより強く掴むと、腰の動きを速めた。

「集中して。体の中の感覚に。ほら。まだ気持ちよくなれるはず」

「せんせっ…!せんせいっ…!」

何度も体が小刻みに震え、私は浅い快感と深い快感が交互に押し寄せる感覚を味わった。

頭の中がずっと真っ白で、そこは気持ちがいいという感覚と、先生の声だけが静かに聞こえる。

何度達したのだろうか。

診察台に手をつき、後ろから激しく揺さぶられたあと、ついに私は立てなくなり、記憶を手放した。

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