仕事でミスして自暴自棄になったところを年下男性にお持ち帰りされて一緒に現実逃避のワンナイト

・作

仕事でミスをした営業課に勤める白井ありさは、仕事帰りにバーにより酒をあおっていた。そんな中、一人の男が近づき話を聞いてくれる。「りゅうと」と名乗る男に誘われるまま気づけばホテルへと連れ込まれていた。

私は自暴自棄になっていた。仕事で大きなミスをしたのだ。

営業課に勤める私は今日、大事なクライアントとのアポをすっかりと忘れていて、怒らせてしまったのだった。すぐに先方には謝罪をし、上司も一緒に頭を下げてくれたおかげで取引自体は切られることはなかったが、私は担当を外されることになった。

担当を外されたのもショックだったが、それ以上にこんなミスをしてしまう私が嫌になっている。

だからか。私は家に帰る気にもなれずにふと目に入ったバーにふらふらと入店し、お酒を飲むことにした。

カウンター席に座り、注文しては飲み、なくなったらまた新しいお酒を注文する。その繰り返し。

もうなん杯飲んだかわからなくなってきたとき、誰かが私の隣に座ってきた。

「おねーさん、隣良い?」

声をかけられてちらりと声をかけてきた人物を見る。まだ若い…、二十代前半の爽やかそうな男だった。

私は「お好きにどうぞ」と返してまた酒をあおった。

「さっきから凄いペースで飲んでるのが気になって。明日はお休みなの?」

「ん~。仕事…だけど、もう、どうでもいいの」

「なんか嫌なことでもあった?」

そう聞かれて私はお酒が入っていたこともあって、今日あったことをぽつりぽつりと話した。その間、男は適度に相槌を打ちながら話を聞いてくれた。

「ミスは誰にでもあるからね。おねーさんはたまたま運が悪かったんだよ」

「でも…、いっぱい迷惑かけて…、明日、どうしたら、どんな顔で行けばいいか」

しゃべっているうちに悲しくなって、涙が出てきた。そんな私の様子を見て、男は口を開いた。

「そういうときは現実逃避するのが一番だよ。ね、俺が嫌なこと全部忘れさせてあげる」

「ほんとぉ?」

「ほんとほんと。おねーさんお名前は?」

「…ありさ」

「ありさ、ね。俺はりゅうと」

そう言って差し出される手を私は取った。

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