『入れさせてあげない』婚約者に浮気されたので最後は好きにさせてもらいました。
婚約者の浮気現場を目撃してしまった理央。「大人しいからセックスもつまらない」そう言われていたのを聞いてしまい、今まで『いい奥さんになりそうな彼女』を演じてきたことを後悔する。『最後くらい好きに…ありのままの私を』理央の切ない復讐セックス。
「なに、やってるの」
目の前に広がる光景に、こんなひねりも何もないセリフが零れた。
なにやってるって、見ればわかるだろう。
…セックスだ。
私の婚約者の和馬と、知らない女。
まさに挿入中の二人だ。
セックス以外に何もない。
「理央っ!なんで!今日帰り遅くなるって…」
最初に出る言葉がそれですか。
そりゃ言い逃れもできないですよね。
「ごめんなさいね、早く帰ってきちゃって」
「いや、これは…あの」
「…途中でしょう?どうぞごゆっくり」
「理央っ!」
*****
私と和馬は、婚約中だ。
先月両親にも挨拶をし、これから式の準備もしないとね…と話していた。
和馬はかなりモテるタイプで、私と付き合う前は色んな子と遊んでいるような男だった。
私はどちらかというと物静かで、真面目なタイプだ。
『理央はほんとに、いい奥さんって感じだよな~』
『結婚するなら絶対、理央みたいな女がいい!』
ずっとそう言われてきて、実際プロポーズもされて…
私と付き合ってからは、真面目に向き合ってくれていた…と、思っていた。
(まさかこんな、どこかのドラマみたいな場面に出くわすとは)
部屋を出て夜風にあたりながら、とぼとぼ歩く。
和馬は、追いかけてこなかった。
(裸だったし、追いかけるにしてもすぐ出れないだろうね…)
そう思うけど、追いかけてくるかどうかも、わかったもんじゃないのだ。
「悔しいなぁ」
あの時、一瞬目が合った女の顔を思い出す。
(笑ってた)
恥ずかしそうに布団に隠れながら、勝ち誇ったように笑っていたのだ。
*****
『あんっあんっ、気持ちいいよぉ~っ和馬さぁん!』
『っ、お前は…ほんっとかわいいな』
『ゃあん、嬉しい~っあん』
『理央はさっ、大人しいから…セックスも、つまらなくて』
『やんっ、私が…満足、させてあげるからあああっ』
*****
玄関に入った瞬間に聞こえた、行為真っ盛りの二人の会話。
『大人しいから…セックスも、つまらなくて』
これがこうなった理由なのだとしたら、笑える。
従順で、良い彼女でいた私への、嫌味なのかもしれない。
静かに涙が流れる。
元々感情の起伏が少ない方だ。
だからあの場面に出くわしても、怒ったり泣き叫んだりもしなかった。
それでも。
やっぱり悲しかったんだな、と流れる涙を感じながら思った。
今回も
良いストーリーでした
男の浮気は病気です
私なら根元に輪ゴムを巻いて行かせない様にするかも
別れて正解です
亜由美 さん 2025年7月18日