自慰を執事に見つかり愛し合う (Page 2)

「ぁぅ、ん…ぁっ、ぁ…」

足の裏を合わせ膝を大きく開く。

こんな姿、誰かに見られたら一巻の終わりだというのに、腰は快楽を求めてへこへこと動く。

人差し指と薬指で押し広げながら中指でクリトリスを刺激する。

擦れるたび腰が浮き上がり、和子は声を殺しながら絶頂を迎えた。

「ぅぁ…はっ、は…」

頭がクラクラする。

目の前が点滅し、達成感に胸が高鳴る。

いつもならここで自慰は終わる。

しかし今日はとっておきのものがある。

和子は横に置いていたおもちゃを手に取ると、自身の秘部に押し当てる。

慣らすように擦り合わせ、挿入しようと力を入れた。

ディルドの先が力に合わせて中に入る。

けれども緊張してか、秘部は痛みを発しそれ以上進ことができない。

せっかく買ったのだから試してみたい気持ちと、痛みに対しての恐怖に心が揺れ動く。

何度挑戦しても痛みが和らぐことはなく、焦りもあって無理矢理にでも入れてしまおうと思ったときだった。

ゆっくりと、部屋の扉が開いた。

「お嬢様いらっしゃいま…」

「…!?輪島!?」

中に入ってきたのは細身のスーツに身を包んだ執事、輪島だった。

和子は慌てて起き上がるが自信が一糸纏わぬ姿であることを思い出し、全身の血液が沸騰したような感覚に陥る。

恥ずかしさのあまり俯いていると、頭上から輪島の声が降った。

「申し訳ありません。私の不注意です。どのような罰でも受けます」

「ば、罰だなんてそんな…!わ、わたくしも不注意で…まだ皆さんが働いているときに…」

「いえ。女性の部屋へ入ったのは私です」

尚も謝り続ける輪島に申し訳なくなる。

輪島は真面目でしっかり者だ。

ノックを忘れるようなことはなく、ノックしても返事がなかったため心配して入ってきたのだろう。

気が付かなかった自分に非があるのに、それを主張したところで輪島は謝罪をやめるような人ではない。

それよりも、だ。

「あ、あの…輪島…」

「はいお嬢様」

「い、一旦中に入ってください…!ドアを閉めて…!」

そう、部屋に入る途中で頭を下げられていては後ろに人が通ったとき危ない、とてつもなく危ない。

輪島は慌てて部屋に入り扉を閉める。

二人の間に妙な空気が流れた。

けれど、先に空気を破ったのは輪島の謝罪ではなかった。

「…ふしだらでしょう」

「え?」

「恋人もおらず、一人で行為におよぶわたくしはふしだらで、はしたないでしょう?」

込み上げる悲痛に苦笑が漏れる。

俯いていると、そっと輪島がベッドのそばに膝をつき、和子と目線を合わせた。

「そんなことはございません。お嬢様はとても魅力的です。恋人がいないのは貴方様に魅力がないからではありません。それを、この輪島が保証します」

「輪島…」

輪島の真剣な眼差しに射抜かれ胸が締め付けられる。

非はこちらにあるというのに、輪島は嫌な顔せず、ただ真っ直ぐと向き合ってくれた。

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