若き調教師に全てを捧げて、淫らな新世界へと堕ちる夜 (Page 2)

「やってみたいプレイはありますか?」
「縛られたり…あと、道具…とか」
「緊縛は僕の得意分野です。ただ素人の方にハードなものは危険なので、まずは形だけ程度にしましょう。苦痛の強い体位や吊り下げはしません」

実際のプレイ時にまた、説明やお願いごとは伝えますね。柔らかな口調で祥太はそう言って、いくつか道具の提案もしてくれた。こうやって話している最中も、彼は一切私に触れてこない。逆にそれが一種の焦らしとなって、私の心には彼との夜への期待が膨らんでいった。

「直感的にでいいんですが。僕に対して、美那さんが魅力に感じるところはどこですか?」
「えっと…声、かな」
「いいですね。声が好きっていうのは、とても大事です。僕はプレイや調教のとき、目隠しをすることが多いので…だから僕の顔とかスタイルよりも、声に魅力を感じてもらった方が、上手くいくと思います」

私は想像する。一回りも歳下の、まだ『男の子』と呼べそうな見た目の彼に調教される自分の姿を。背徳的でどこか惨めでもあるはずなのに、じんと下腹が痺れて、浅ましい欲が頭をもたげた。

「あぁでも…手は、覚えていてもらえると嬉しいです」

この手で、美那さんを気持ちよくさせると誓います。その一言だけで、ずっと視界の端にあったはずの祥太の手は、特別な意味を持って私のことを虜にしたのだった。

*****

「ンぁ…ぁ、ぅ…」
「美那さんのような大人の女性を新しい世界へ導くのは、とてもわくわくしますね…」

祥太と出逢った夜から約1週間。私たちはラブホテルのSMルームで、再び顔を合わせていた。全裸の私に対して祥太は着衣。シャツもスラックスも全て黒で揃えたシックな出で立ち。目隠しをされてベッドサイドへと立たされた私は、品定めするような祥太の視線を感じながら緊張に俯いていた。

「陥没乳首、いいですね。僕、好きですよ。あとでいっぱい可愛いがってあげますからね」
「ッぅ…」
「じゃぁ次はベッドへ仰向けになって。そう、こっちです…うん、じゃぁ、自分で膝裏を抱えて脚を開いてみせてください」

祥太の口調は優しく、終始丁寧である。しかし一方で、言葉ひとつひとつに染み込ませたような静かな圧があり、私は従わずにはいられなかった。

「美那さん、わかりますか? たっぷりと濡れて…もうそろそろ、お尻の方まで垂れてきそうですよ?」

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