婚約者の兄弟二人と3P〜どっちと結婚する?〜 (Page 4)

(凄かった)

マヒルはベットの上でぐったりと脱力した。抜き差しを繰り返した秘処は、ひりひりと痛みを訴える。でも、情事の余韻は不思議と心地よいものだった。2回もイッた後の爽快感と心地良い疲労感が、マヒルは嫌いではないことがわかる。

「大丈夫?さすがに初めてだから痛かったよね?兄さんが手加減しないから」
「うるさいヨル。マヒル、大丈夫かい?ヨルがいるから、気が散ったんじゃないかな」

ヨルはマヒルの手を取り、手の甲にキスをする。そしてアサヒは頬にキスを落としてくれた。2人とも慈しむようなキスだった。

(あ、やっぱり、私…)

2人のキスを受け、マヒルは自身の中の感情の正体に気がつく。

「マヒル、これで僕を選んでくれるかい?僕は君のことが好きだよ」

「いやいやいや兄さん。俺は?俺、いまマヒルの初めてを譲ってやったんだけど。次はどう考えても俺がマヒルとの相性を試す番じゃん」

「今日マヒルに2回もさせるのは辛いとか気遣えもしないのかい?今後、ヨルはマヒルのことを大事にできないんじゃないか?」

「それとこれとは別だろ!好きだからシたいのは当然だ」

マヒルはむくりと半身を起き上がらせ、ヨルの体を見た。つい彼の体を見て、舌なめずりをしてしまう。
まだヨルは、イッていない。彼の固くなっているものは、未だに欲望を吐き出せずにいるのだ。

「いい…よ。私、ヨルともしなきゃ…」
「は?マヒル?体、大丈夫なのか?」
「うん、大丈夫。それよりももっとシたいの」

マヒルは顔を赤らめ、甘い吐息を零す。ヨルの目が期待に満ちたようにキラキラとし、マヒルの肩を撫でる。そして戸惑うアサヒの腕を、マヒルは引き寄せる。

「私ね、わかったの。結婚の件」
「え?それは、俺を選んだってこと?マヒル」
「ううん」

マヒルはアサヒの腕を撫でる。男2人が緊張している様子が、空気で伝わってきた。マヒルの言葉を待っている。マヒルも、ドキドキした。
今から話すことが、2人をガッカリさせませんように。

「私ね、2人を選びたいの」

マヒルは、初めてのセックスでよくよく理解することができた。自身の身体は、男1人で満足できない。アサヒとだけデートしても、物足りなかった。ヨルとだけキスしても満足しなかった。
そして今、2人とセックスしたことで、これ以上ないほどに満たされている。

(私は淫乱で、どちらかなんて選べない)

「2人とも選んでいいなら、このまま抱いて」

マヒルは遠慮がちに言った。今までずっと好きだった幼なじみの2人。いつも何だかんだマヒルに甘い兄弟。マヒルはどきどきしながら、2人の答えを待っていた。

きっと3人でこれからもセックスできるだろうという確信が、マヒルにはあった。

Fin.

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