凸凹カップルの朝のセックス

・作

清楚なユキと、強面のトモは、他人に不思議がられる正反対なカップル。しかしユキはトモにぞっこんで、セックスの最中彼のことが可愛くて仕方ない。そして昨晩もしたというのに、朝からユキはトモをセックスに誘う。ラブラブカップルの情事をお届けします。

朝からのセックスが好きだ。

「おい、何してんだよ…」

頭上からふりかかる声は、気だるげだった。ユキは長い髪を汚さないようにと片手でまとめ、彼の股間の勃起したそれを口に含む。

「朝からフェラってなぁ…」

カーテンから透ける朝の光は、白いシーツの上にきらきらと反射する。照明をつけていなくても、朝日のおかげで不要だ。

「んふ…夜這いじゃないから、朝這いかなぁ」

2年も付き合っている彼氏のトモのそれに、ユキは唾液をわざとこぼす。そして先端が濡れるように指をすべらせれば、うつ伏せの彼はびくりと小さく震える。

「トモ、これは朝の生理現象じゃないよね。その気になってくれたんだよね?」
「おー、まぁなぁ。お前こそ、あんっだけ昨日しておいてさ、もういいってならねぇの?」
「それはないなぁ」
「性欲魔神め。お前は、本当に変わったやつだ」

悪態をつくような言葉だが、ユキはそっとほくそ笑む。彼の言葉には嗚咽が混じっている。欲望をくすぐるように擦られ、感じているのが丸わかりだ。部屋のテレビもついていないワンルームで、ねちゃねちゃという音が響く。

「感じているあなたも、変わってるよ」

そもそも変わっているのは、自分たちカップルかもしれない。おしとやかな優等生然とした見た目なユキと、どこか元ヤンを感じさせる尖った見た目のトモ。大学では異質な二人だったし、社会人になってから二人が付き合ってることを告げると、かなり驚かれた。

『どうしてユキさんは彼と付き合ったの?何か脅されてるの?』
と、この2年間の間で何度言われたことか。

(違うんだけどね、私が彼に抱かれたかっただけで)

「ふっ…」

トモが、鳴いた。硬さを取り戻していく彼の欲望が、細かに震える。もうイキそうと歪んでいる彼の顔は、とても切ない。彼のごつい膝が震えるのを、ユキは見逃さない。

ああ、一見強そうな、一見頑丈そうな顔が壊れてしまいそうだ。ユキにはそれがとても可愛らしく、愛らしいものに思える。

「イキたい?出ちゃいそう?」
「…楽しそうな顔…すん…な」
「んふ。だって、トモが感じてるの好き。誰にもそんな顔見せないでしょう?」
「…おま…だって…」

彼の欲望の先端から、ねちゃりとした液体が溢れてきた。糸を引く彼の先走りを指ですくい、カリの部分に滑らせる。んっ、と彼の息が大げさに漏れる。カリを指で何度も撫でていけば、彼が顔を赤らめていく。

(可愛い)

「も…やめろ…」

手を擦るのを強めようと思っていたのに、ユキはぴたりと手を止めた。

*****

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