男装趣味の私に声を掛けてきたのは美人な女装男子でした (Page 3)

押し倒されて、すぐさま降ってきた噛み付くようなディープキス。少しだけ指で慣らされた後、すぐさま押し入ってきた由貴さんの存在に、私の全身は歓喜で震えた。みっちりと奥まで塞がれる快感、肉壁を擦られる恍惚に全ての思考がとろけていく。

「ぁぁンッ、あンッ…おく…ぁ、ッぁ、きもちい…」
「明ちゃん…可愛い…すごく、可愛いよ…」

これまで可愛いという言葉は自分になんて似合わないと、どうせお世辞だろうと敬遠していた。けれども由貴さんから言われれば、それも余裕のない顔で、熱のたっぷりこもった声で囁かれれば。じんと心が火照って、どうしようもなく嬉しくなった。

「ぁぁッ、好きぃ…由貴さん、すきッ…」
「俺も明ちゃんが好きだよ」
「はぅぁ…ぁぅ、ぁ…ぁ、ぁ、イクッッ…ンッッあぁぁッッ…!!」

膣だけで、それもこんなに早く絶頂するなど初めてで、私は甲高く喘いでぎゅっと目を閉じた。びくびくと痙攣する肉筒が由貴さんの男根に吸い付くが、それでも彼のピストンは止まらない。

「ひぃ、ぁ、ぁッッ…ぁ、ッ…で、でるッッ…ぁぁ、ぁぁぁ…」
「俺も、イ、く…」
「あぁぁぁッッ…! ンはぁぁンンッッ…!!」

律動に合わせてびしょびしょと潮を噴きながら、私は体を仰け反らせて再び絶頂した。脚はぴんと突っ張ったまま震えていて、丸まった爪先はきゅっと固まったままほどけない。

「俺たち、相性いいみたいだね…?」
「…う、ん」

恍惚のあまり頭がふわふわして、由貴さんのことしか考えられない。肉体は確かに疲労しているのに、湧き上がる性欲に促されてみなぎるばかり。私ってこんなにセックスが好きだったっけ? 何回でもしたいなんて思うほど、イヤラシイ女だったっけ?

「明ちゃんと、もっとしたい。俺で気持ちよくなってほしい…もっと、えっちな姿が見たい」

趣味だけでなく体も心も意気投合した私たちは、今日が初めてだというのに、そのまま朝まで愛し合ってしまった。

由貴さんはこんなに雄だというのに、私はこんなに雌にされてしまったというのに。ここを出ていくときは、自身の性別とは逆の服に身を包むんだ。

それはなんだか不思議で、でも最高に私たちらしくて素敵以外の何ものでもなかった。

Fin.

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