魔王に捧げられた生贄~悪魔の体液は蜜の味~ (Page 2)

大きな手が、羽のように軽いタッチで触れていく。
少し指が触れただけでも、触れられた部分は熱く熱を持ち、意識がそこに集中してしまう。

「フェリス」

耳元で囁かれて、力が抜けていく。

「はぁい…ヴァル様…」

なんだかフワフワとして、ろれつが回らない。

「ほら、触ってみろ」

指が勝手に、ヴァル様の言葉通りに動く。
服の上からそっと胸に触れると、少しだけ乳首が固くなっていた。

「んんっ」

甘い声が漏れる。

「フェリス、見せてごらん」

ヴァル様の言葉は毒だ。
囁かれる度に胸の奥がしびれて、身体が疼く。

言われるがままワンピースのボタンを外すと、ふわっと香油の匂いがした。

「良い香りだ」

そう言いながらヴァル様は香油の瓶を取り、塗り始めた。
胸に、腕に、脚に。
私の身体中くまなく、ヴァル様の指が這う。

敏感な部分に指が触れる度、甘い声が漏れてしまう。
香油はますます匂い立ち、香りにあてられたせいかボーッとする。

「ここにも塗っておかないとな」

クリトリスを剥いて、指で撫でるように香油を塗り込む。

「あっ、んっ」

触れるような優しいタッチなのに、思わず大きな声が出てしまう。

ヴァル様の手は止まらない。

「ほう、ここが好きか。大きくなってきた」

「見ないで…」

脚を閉じようと身じろぎをしたのに、たくましい腕に捕まってしまった。

「自分で触って」

「えっ…」

耳が熱い。
でも、逆らえない。

恐る恐る指で触れると、小さな電撃が走った。

「あっ、ダメ…」

「どうした?」

「今日、なんだか変な感じです…」

何をしても、気持ち良い。

「知ってるか。悪魔の体液は蜜の味だ」

そう言うとヴァル様はクリトリスを舐めはじめた。
なぞるように舐めまわして、弄って。

甘いしびれが全身に広がり、経験したことのない快楽の波が来る。

「あっ、それダメ!ダメです!ヴァル様」

悲鳴にも近い哀願。
ヴァル様の責めが一層激しくなる。

「無理っ、無理ってばぁ、ねぇ、我慢できな…」

ビクンと身体が跳ねて、私は意識を手放した。

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