ボディーガードは本日も優秀で (Page 3)
「上田、ご苦労だった。お嬢は後は部屋で休ませた後に、自宅へお送りするから。もう帰っていい」
「わかりました。飯田の件は、ひとまず全て証拠品は押収しておきましたので、警察への届け出含め、手続きはこちらでしておきます」
ぼんやりと、戻った意識の中、中野の声が聞こえる。
温かい、心臓の鼓動。
目を開けると、中野がエレベーターの中で、私を抱えていた。
「な、中野…」
口を開くと、喉がカラカラに乾いていて、そして体が熱い。
私は、思わず中野のスーツの襟を握りしめた。
「お嬢。飯田に薬を盛られたようなんです。私のところに緊急コールが入っていて、上田にすぐに現場を押さえさせました。毒ではないようなんですが、もう薬が体に吸収されてしまったようなので…、お水を沢山飲んでください。」
ガチャリ、と鍵を開ける音がして、中野は私を抱えたまま強制的に自室へ招き入れる。
そして、ソファに私の体をゆっくりとおろすと、すぐにペットボトルの水を差し出した。
私は、体のむずむずと渦巻く熱を鎮めたくて、中野の言う通りに水を飲み干す。
「中野…、喉が乾いて乾いて。体が熱くて…。」
胸が苦しくて、思わず私は立っている中野の腕を掴んだ。
中野を見上げると、困ったような顔をしてこちらを見ている。
「お嬢。もっと水を飲んで、とにかく薬の効果が収まるのを待ちましょう。ここにいますから」
中野はそう言うと、私の隣に座った。
ギシリ、とソファが軋む。
「もう、体が熱いの…」
目から自然と涙が溢れた。
朦朧とする頭で、自分のボタンのシャツに手を伸ばすと、おもむろに外していく。
もう、欲望のままに体が動くのだ。
*****
「お嬢。いくら薬のせいとはいえ、ここは男の部屋ですから。そういったことは慎んで…」
「中野だから…いいの」
中野の言葉を制すと、私は横に座る彼の股の部分に跨った。
そのまま、中野のスーツのジャケットの隙間から、彼のボタンも外していく。
「お嬢…っ煽るのはやめてください」
「私の体を早く、鎮めて…お願い」
我慢ができずに胸板に触れると、ひんやりと気持ちがいい。
すると、それでスイッチが入ったのか、私の言葉に降参したのか。
中野が大きな掌で私の頭を引き寄せ、唇を重ねてきた。
唾液が甘くて、美味しい。
朦朧とする頭の中で、私は一心不乱に貪るように彼の舌を追いかけた。
その都度、体は勝手にびくりと震え、もっと気持ちよくなりたいという欲望だけが加速する。
ゆっくりと唇を離すと、銀色の糸が引いた。
「お嬢が望むのなら…もう、手加減はしません」
中野が下着の下からゆっくりと肌を撫であげて、胸に触れる。
それだけで、電気が走ったように気持ちがいい。
頂点を指の腹で撫でられると、自分の口からは甘い声が漏れた。
「…っふ、中野、もっと…」
自分の要望通り、下着を脱がされて上半身が露わになると、中野は硬くなった頂に舌を這わせる。
温かい舌が生き物のようにうねり、優しく噛んだり、転がしたり。
「あっ…気持ちいい」
私は快感に悶えて、彼の髪の毛を掴みながら、より一層自分の体へと抱き締めた。
もう薬のおかげか、頭の中からは羞恥心が消え去っていて、熱をどうにか鎮めてしまいたいと気持ちだけが先走る。
レビューを書く