雇用主は、突然に (Page 4)

そしてベッドの横にあるスマホを開き、おもむろにどこかに電話をかけ始める。

「あ、あの、ごめんなさい不快な思いをさせてしまって…」

きっとお店への電話だろうと察した私は、慌てて身を起こすと、彼に頭を下げた。

彼はそんな私の様子を見て驚いた顔をすると、そのままパンツをおろし、そそり勃った自身を私の目の前に差し出した。

「なかなか電話に出ないな。舐めてくれる?」

どういうことなのだろうか?彼の行動が理解できないまま、私は最後まで不快な思いはさせたくない一心で、躊躇なく彼のものにゆっくり舌を這わせた。

「あ、神城(かみしろ)ですけれども。店長います?」

彼は電話で話しながら、ゆっくりと私の髪の毛を撫でた。

その感触が心地よくて、喉の奥までゆっくりと彼のものを頬張る。

「京子さんなんだけど、私の方で雇用させて貰えます?…うん。ひとまずそっちの契約書は破棄しておいて?」

彼から放たれた言葉にびっくりして、口から彼のものを離そうとすると、彼はそれを阻止するように頭をゆっくりと抑えつけた。

「んう…!」

「うん、じゃぁ後日また振り込みとかで連絡しますから。それじゃ」

電話を切る機械音と共にスマホをベッドに放ると、私の頭を押さえながら、サイドボードに置いてあったゴムの封を口で破る。

私は、喉の奥まで押し込まれた苦しさからダラダラと涎と涙を流しながら、その様子を見ていた。

「君の雇用主は、今日から私になったよ」

「っはぁ、どうして…」

押さえつけられていた頭が解かれると、彼はそう上機嫌で言いながら、そそり勃ったそこにゴムを装着する。

「どうして?君が欲しいからだよ。ただ、それだけ」

「でも、そんな、急に言われても」

「ほら、話は後にして。ひとまず体で会話をしようか」

彼は私の両手を掴んでそのまままたなだれ込むようにベッドに押し倒すと、私の中にゆっくりと自身を押し込んだ。

何か反論をと思ったのに、めり込んでくる感覚が心地よくて、私はまた甘い声を漏らしてしまう。

「うあぁあっ」

「ほら、体は僕が雇用主になって喜んでるみたいだよ」

ゆっくりとしたストロークで腰を動かされると、体の奥からじわりと今までとは比べものにならない強い快感が体中を駆け巡り、その感覚で頭の中が埋め尽くされていく。

彼に雇われたという事実と、この甘やかな快感が彼から与えられるという現実が私の羞恥心をより一層煽った。

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